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タイ不敬罪で獄死、裁判所前で抗議の葬儀

2012年5月10日(木) 14時15分(タイ時間)
【タイ】不敬罪で服役中に死亡したタイ人男性(61)の遺体が9日と10日、抗議のため、バンコク都内のタイ刑事裁判所前に安置され、男性の家族や不敬罪に反対するタクシン元首相支持派らが葬儀を行った。タイのメディアは男性の死を大きく取り上げたが、タクシン派インラク政権は反タクシン派を刺激することを避け、不敬罪改正に反対の立場をとっており、不敬罪改正・廃止に向け政治が動く機運はみられない。

 男性は2010年5月に当時のアピシット首相の私設秘書に王室を批判するショートメッセージを携帯電話で4回送信したとされ、同年8月に逮捕された。一審のタイ刑事裁判所は昨年11月、男性に対し、送信1回につき5年、計20年の実刑判決を言い渡した。男性は逮捕以来、数度の保釈申請が全て却下され、今月8日、刑務所内の病院で肝臓がんで死亡した。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役刑が科される。特権階級を中心とする反タクシン派と反王室のイメージが強いタクシン派の政治抗争が激化する中、不敬罪は頻繁に適用されるようになり、今年2月にも、タクシン派集会で王室を批判したとして、タイ人男性(70)に懲役7年6カ月の実刑判決が下った。

 不敬罪については、タイ国内の一部学識者やタクシン派市民団体に加え、米国務省、国連なども批判的な見解を示している。ただ、タイ軍幹部や反タクシン派野党、王党派団体は同法の改正・廃止に強く反対、タクシン派与党は及び腰で、国会で議論が深まる様子はない。

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《newsclip》


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