RSS

赤シャツ幹部の国会議員、不敬罪不起訴に

2012年5月11日(金) 12時27分(タイ時間)
【タイ】タイ法務省特捜局(DSI)のターリット局長は10日、不敬罪容疑で取り調べていたタクシン元首相派与党プアタイのジャトゥポン下院議員について、不起訴が妥当とする報告書を検察に送ることを明らかにした。ジャトゥポン氏はタクシン派団体「反独裁民主戦線(UDD、通称赤シャツ)」の幹部で、UDD支持者と治安部隊の衝突で多数の死傷者が出た2010年のUDDによるバンコク都心部占拠を指揮した。ジャトゥポン氏は2011年4月のUDD集会で演説した際に、この事件に触れ、王室を批判する発言があったとして、捜査が行われていた。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役刑が科される。特権階級を中心とする反タクシン派と反王室のイメージが強いタクシン派の政治抗争が激化する中、不敬罪は頻繁に適用されるようになり、主にタクシン派市民の投獄が相次いでいる。今月8日には不敬罪で服役中のタイ人男性(61)が獄死し、大きな波紋を呼んだ。

 死亡した男性は2010年5月に当時のアピシット首相の私設秘書に王室を批判するショートメッセージを携帯電話で4回送信したとされ、同年8月に逮捕された。一審のタイ刑事裁判所は昨年11月、男性に対し、送信1回につき5年、計20年の実刑判決を言い渡した。男性は逮捕以来、保釈申請が全て却下され、刑務所内の病院で死亡した。

 不敬罪で逮捕された容疑者は保釈がほとんど認められず、裁判中もこう留されるケースが多い。タイでは殺人などの重罪容疑でも保釈が認められることがあり、不敬罪に対する裁判所の対応は異例として、人権団体などが批判している。

Jatuporn%20Prompan%20-%205.jpg
ジャトゥポン議員(右から2人目)
《newsclip》


新着PR情報