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不敬罪獄死男性は「地獄行き」 タイ人気女優の書き込みにタクシン派反発

2012年5月14日(月) 10時59分(タイ時間)
【タイ】タイのテレビ報道によると、不敬罪で服役中のタイ人男性が8日に獄死したことについて、人気女優のボンコット・コンマーライさんがインターネットの交流サイト「フェイスブック」に「(男性の死は)喜ばしいことだ」「(男性は)私の父(プミポン国王のこと)を侮辱したため地獄に落ちた」などと書き込み、これを不満とする不敬罪反対派、タクシン元首相派の数十人が12日夜、東部パタヤ市で、ボンコットさんが乗った高級乗用車をバイクで追いかけ回す騒ぎがあった。ボンコットさんは映画撮影のためパタヤを訪れていた。問題の書き込みは13日までに削除された。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役刑が科される。特権階級を中心とする反タクシン派と反王室のイメージが強いタクシン派の政治抗争が激化する中、不敬罪は頻繁に適用されるようになり、国内外で批判が高まっている。

 死亡した男性は2010年5月に当時のアピシット首相の私設秘書に王室を批判するショートメッセージを携帯電話で4回送信したとされ、同年8月に逮捕された。一審のタイ刑事裁判所は昨年11月、男性に対し、送信1回につき5年、計20年の実刑判決を言い渡した。男性は逮捕以来、数度の保釈申請が全て却下され、今月8日、刑務所内の病院で肝臓がんで死去した。

 タイでは過去数十年、教育機関やテレビを通じ、王室を礼賛する教育が行われ、こうした思想教育とプミポン国王のカリスマ性により、国王を敬愛する人が多い。しかし、2001—2006年のタクシン政権下で地方でのバラマキ政策が行われた結果、教育やマスメディアに触れる機会が比較的少なかった地方住民、貧困層などが政治的に覚せいし、タクシン氏の重要な支持層を形成。特権階級、王党派市民を中心とする反タクシン派と対立するようになった。
《newsclip》


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