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入院中のタイ国王、アユタヤ訪問

2012年5月28日(月) 11時33分(タイ時間)
【タイ】タイのプミポン国王は25日、2009年9月から入院しているバンコク都内のシリラート病院を出て、約90キロ離れたアユタヤ県を車で訪れた。シリキット王妃、次女のシリントン王女らが同行し、現地でインラク首相、アユタヤ県知事らが出迎えた。沿道には多数の国民が詰めかけ、「国王陛下万歳」と声を上げた。沿道に徹夜で泊まりこむ人や地方から駆けつけた人の姿もみられた。

 国王一行はアユタヤで、アユタヤ王朝時代にビルマ軍とタイ軍が戦った古戦場、地元産品の販売場、貯水池などを視察し、アユタヤ王朝時代を模したゾウや舟のショー、コンサートなどを楽しんだ。国王は車椅子に乗り、濃緑色の軍服姿だった。

 インラク首相は国王が1996年に田植えを行ったアユタヤ県内の土地約1・2ヘクタールを地主から私費で買い取り、国王に献上した。

〈プミポン・アドゥンヤデート国王〉
 1927年、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。祖父はタイの現王朝の中興の祖である5代目チュラロンコン大王、父はチュラロンコン大王の数多い息子の1人だったマヒドン皇太子、母は中国系の一般女性。
 タイの絶対王政を廃した1932年の立憲革命とその後の第2次世界大戦の影響で、1934年から1952年まで主にスイスに滞在し、同国のローザンヌ大学で政治学、法学などを学んだ。
 スイスで共に暮らした兄が8代目の王に即位した直後に変死したため、1946年に9代目の王に即位。1950年にタイで戴冠式を行った。
 タイへの本帰国後、全国で多数の農業プロジェクトを手がけ、遠隔地の視察、低農薬農業や代替燃料の開発などに取り組んだ。「微笑みの国」と呼ばれるタイの国王でありながら、公の場ではほとんど笑顔を見せず、峻厳なイメージがある。一方、社会的弱者の救済に熱心とされ、国民からは「ポー(お父さん)」と呼ばれ、国父として深く敬愛されている。
 王室の再興にも力を尽くし、王室儀礼・用語の復活、資金力回復を成し遂げた。米経済誌フォーブスによると、国王の推定資産は300億ドル(2010年)で、同誌の世界の王族資産番付で2008年から3連覇。英語の評伝が2冊あるが、いずれもタイでは発禁。
 1950年に結婚した王族のシリキット王妃との間に、ワチラロンコン皇太子、ウボンラット王女、シリントン王女、ジュラポン王女の1男3女。
 国王は2009年9月からバンコク都内のシリラート病院に長期入院中。公の場に出るときは車椅子で、2011年5月には過剰な脳脊髄液(のうせきずいえき)を除去する手術を受けた。
《newsclip》


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