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タクシン派、国会前で集会へ 憲法裁に抗議

2012年6月6日(水) 20時29分(タイ時間)
【タイ】タクシン元首相支持派の市民団体「反独裁民主戦線(UDD、通称スアデーン=赤シャツ)」は7日、憲法裁判所が憲法改正に向けた国会審議の一時中止を命じたことに抗議し、バンコクの国会議事堂前で集会を開く予定だ。反タクシン派団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」と衝突する可能性もあり、警察は警備を強化している。

 議会下院で多数を占めるタクシン派はタクシン氏に対する実刑判決の無効化などを含む「国家和解法案」を5月下旬に下院に提出する一方、反タクシン派の政治・司法への影響力排除を狙い、憲法改正の準備を進めてきた。しかし、反タクシン派の野党民主党が和解法案の審議入りに猛反発し、国会内は乱闘寸前に。国会議事堂周辺では1日、PADなど反タクシン派団体が警官隊と衝突し、国会前の道路を封鎖した。タクシン派は同法案の審議入りのタイミングを探っているが、強硬な反対を受け、具体的な日程が立てにくい状況となっている。

 一方、新憲法案を起草する憲法起草議会を設立するための憲法291条改正案の国会審議は第3読会の採決直前の1日、違憲かどうかの判断を下すまで審議を中止するよう憲法裁判所が命じ、こちらも暗礁に乗り上げた。タクシン派は憲法裁の権限の範囲外として反発し、一部には採決を強行すべきという意見も出ている。

 タイの司法はタクシン派と反タクシン派の抗争が激化した2006年以降、タクシン派が勝利した2006年総選挙の無効化、タクシン派政党の2度にわたる解党、タクシン派首相の事実上の解任など、一貫してタクシン派に不利な判決を下している。こうしたことから、タクシン派内部には、反タクシン派が国際的に批判を受ける軍事クーデターの代わりに、裁判所を使った「司法クーデター」でタクシン派潰しを図っているという見方がある。
《newsclip》


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