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タイ野党、バンコクで「和解法案」反対集会

2012年6月11日(月) 14時21分(タイ時間)
【タイ】タイの野党民主党は10日午後、バンコク都内のウォンウィエンヤイで支持者数千人を集め政治集会を開いた。壇上に立ったアピシット党首(前首相)、ステープ前幹事長らは、タクシン元首相派与党プアタイの下院議員などが国会に提出した「国家和解法案」を、「狙いはタクシン氏の免罪だけで、和解でも何でもない」と批判し、タクシン派との対立姿勢を鮮明にした。
 
 和解法案はタクシン政権を追放した2006年の軍事クーデターを指揮したソンティ元陸軍司令官らが提出したもので、内容は(1)2005年9月—2011年5月に起きた政治集会や政治的な意見表明による法律違反と、政府によるこれらの取り締まりに際した法律違法について、全ての刑事責任追及を中止し、すでに出た判決を無効とする(2)2006—2007年の軍事政権が設置した組織による司法案件の刑罰を無効とする(3)役員を務める政党の解党で5年間の参政権停止処分を受けた政治家全員の参政権を回復する——というもの。

 タクシン氏は国外滞在中の2008年、首相在任中に当時の妻が国有地を競売で購入したことで懲役2年の実刑判決を受け、その後は投獄を避けるため、タイに帰国せず、主にドバイに滞在している。2010年2月には一族の資産約470億バーツが不正蓄財として国庫に没収され、これをきっかけに、同年3—5月のタクシン派市民によるバンコク都心部の占拠、死者91人、負傷者1400人以上を出した治安部隊との衝突に発展した。タクシン氏への実刑判決と資産没収はいずれも軍政が設置した組織による調査の結果で、和解法が施行されれば、(2)により、無罪放免、資産返還となる見通しだ。

 民主党や反タクシン派団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」は同法案に強硬に反対し、議場内で乱闘寸前となったり、国会議事堂前で抗議集会が開かれるなど、緊迫した情勢が続いている。

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アピシット前首相
《newsclip》


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