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ドンムアン完全復活? タイ政府、2空港併用に舵

2012年6月21日(木) 00時02分(タイ時間)
【タイ】バンコク東郊のスワンナプーム空港(バンコク国際空港)の混雑悪化を受け、タイ政府は19日の閣議で、バンコク北郊のドンムアン空港(旧バンコク国際空港)を本格的に再稼働する方向へ舵を切った。スワナプームをハブ空港、ドンムアンを格安航空の拠点と位置付ける方針だが、両空港間に鉄道はなく、接続便などの問題が指摘されている。

 スワンナプーム空港の旅客処理能力は年4500万人。タイ政府は625億バーツを投じて空港設備を拡張し、旅客処理能力を2017年までに6000万人に引き上げる方針だが、昨年の旅客数は約4800万人、今年は5100万人に上る見通しで、すでに処理能力を超えた。今月11日からは2本ある滑走路のうちの東滑走路の一部閉鎖・改修工事が始まり、混雑は一層悪化している。
 
 ドンムアン空港は2006年のスワンナプーム空港開港後、格安航空やチャーター便用の空港として使用されてきた。現在はタイ国際航空系のノックエアとオリエントタイエアラインズというタイの格安航空2社が拠点とし、昨年の旅客数は340万人だった。タイ政府は16億バーツを投じて空港設備を整備、航空会社を誘致し、旅客数を年1400万人程度まで増やす計画だ。

 計画のカギを握るのはマレーシアの格安航空大手エアアジアの動向だ。エアアジアは現在、スワンナプームで国際線、タイ国内線を1日約140便運航している。スワンナプームの1日の離発着便は約850便で、エアアジアがドンムアンに移転すれば、混雑解消の効果は大きい。エアアジアは来週、記者会見を開き、方針を発表する予定で、タイ政府はエアアジアがドンムアンで運航を始める可能性が高いとみている。

 スワンナプームとドンムアンの両立、住み分けがうまく行けば、タイ政府は今後数年、外国人旅行者の受け入れに頭を悩ませる必要がなくなる。ただ、両空港間の接続は道路だけで、両空港をまたいだ接続便を利用する旅客にとっては利便性が低下する。また、ドンムアンは昨年10—11月、洪水で滑走路が深さ2メートルの水に沈み、逃げ遅れた旅客機数機が浸水した。現状では十分な対策がなされたとは言いがたく、洪水の再発で機能が停止する恐れがある。
《newsclip》


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