【タイ】マレーシアを拠点とするアジア最大級の格安航空エアアジアのタイ法人タイ・エアアジアは25日、バンコク東郊のスワンナプーム空港で運航している国際線、タイ国内線全便を、10月1日から、バンコク北郊のドンムアン空港に移転すると発表した。スワンナプームの混雑悪化を受け、タイ政府の移転要請に応じた。
タイ・エアアジアはドンムアン移転で、駐機料などが大幅に安くなるほか、空中・地上待機時間の短縮により、燃料費が5%、月2000万バーツ程度削減できるとみている。ただ、スワンナプームとドンムアンの間には鉄道がなく、別の航空会社でタイ国外からスワンナプームに到着し、エアアジア便に乗り継ぐ場合、バスやタクシーなどで、1、2時間かけ、ドンムアンに移動することになる。
タイ・エアアジアはエアバス製の旅客機A320型機24機をタイなど8カ国の28都市に運航している。従業員約2200人。2011年の旅客数は730万人だった。スワンナプームでの発着便は1日140便で、同空港の発着便全体の16—17%を占める。
ドンムアン空港は長くバンコクの玄関口だったが、2006年のスワンナプーム開港後は格安航空やチャーター便用の空港として使用されてきた。現在はタイ国際航空系の格安航空ノックエアが拠点とし、昨年の旅客数は340万人だった。
タイ政府は今月19日の閣議で、16億バーツを投じてドンムアン空港の設備を整備し、旅客数を年1400万人程度まで増やす計画を打ち出した。スワンナプームを利用している航空会社のうち14社以上をドンムアンに移転させたいとしており、これまでに3、4社が移転に興味を示したという。
ただ、ドンムアンは昨年10—11月、洪水で滑走路が深さ2メートルの水に沈み、逃げ遅れた旅客機数機が浸水した。現状では十分な対策がなされたとは言いがたく、洪水の再発で機能が停止する恐れがある。
スワンナプーム空港は年間4500万人の旅客処理能力に対し、旅客数は昨年約4800万人、今年は5100万人に上る見通しで、混雑が慢性化している。今月11日からは2本ある滑走路のうちの東滑走路の一部閉鎖・改修工事が始まり、状況が一層悪化した。タイ政府は625億バーツを投じて空港設備を拡張し、旅客処理能力を2017年までに年6000万人に引き上げる方針だが、今後5年を乗り切るのが困難と見て、ドンムアンの再活用にかじを切った。
スワンナプームでは今月21日午後6時14分から午後7時12分にかけ、停電でレーダーが使用出来なくなるトラブルが起き、スワンナプームとドンムアンで発着する50便が空中・地上待機や別の空港への着陸を余儀なくされ、30分から3時間以上の遅れが出た。
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