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〈タイ業界事情〉 工業団地 Kabinburi Industrial Zone

2012年7月8日(日) 15時45分(タイ時間)

Mr. Sutham Chanchamcharat (Asst. Managing Director 左から2人目)
Mr. Methee Saengow (Asst. Marketing Manager 左端)
Ms. Shen Qi (Sales Advisor (Chinese & Overseas Clients) 右から2人目)
Ms. Maneerat Janken (Marketing Executive 右端)

 地場系・外資系にかかわらず、各メーカーの工場設立がタイ東部に集中している。昨年タイ北部・中部を洪水が襲い、多くの工業団地と企業が被災したのは記憶に新しい。その教訓を踏まえ、誰もが洪水のリスクの少ない土地を求めているわけだが、それだけがタイ東部への進出ラッシュの理由ではないだろう。バンコク首都圏と経済発展著しいインドシナ諸国を結ぶ一大ルートとしての地域的メリットが評価され、今新たに注目されているのではないだろうか。

人災であろう昨年の洪水

 タイ北部・中部を襲った昨年の洪水は、これまでの情報や多くの人の意見を総合するに、人災とみなされるべきだと思っている。昨年の雨期は確かに雨が多く台風も重なったが、雨量が極端に増えたわけではないという。

 災害があれほどまでに広がったのは、あふれる直前まで放水に踏み切らなかったダムに原因がある。プミポンダムやシリキットダムなどが一斉に放水すれば、下流で洪水が起きるのは分かりきっている。

 タイでは乾期になると水不足に陥るのが常で、雨期の間になるべく水を確保していたいという思いがある。ましてや下流ではすでに洪水が発生しており、ダム側としてはそこに放水できる状況ではなかった。しかし満水になれば流さなければならない。結局は水をたっぷり溜め込んで一気に放水、今回の災害を引き起こした。

 浸水したバンコク首都圏および中部の工業団地にとって、被災は不可避だったはずだ。タイ中部では1995年にも大規模な洪水が起きているが、昨年ほどにひどくはなかった。むしろ、迅速な復興・復旧で評価されるべき団地がある。一方で、新たに販売する区画が残っていない団地などは、洪水対策費用の捻出やその回収に苦労するのではないだろうか。

洪水回避だけではないタイ東部への進出

 今年も昨年同様の洪水が起きる可能性が取りざたされているが、その心配はまずないだろう。北部のダムは今年に入り、ことあるごとに放水しているようだ。あまり放水すると今度は、水不足が懸念される。

 洪水のリスクが少ないという理由で、多くのメーカーがタイ東部に土地を求めているが、洪水が同地で全くないということはありえない。弊社が運営するカビンブリ工業団地は海抜24メートル前後だが、団地前の道路や町の中心地は、多少の差はあれ水に浸かる。ただ、さすがに海抜が高いのでせいぜい1日で水ははける。

 タイ東部への進出ラッシュは、地理的なメリットに起因しているのではないだろうか。インドシナ諸国の経済発展が著しい今、バンコク首都圏と同諸国をつなぐ一大ルート上に位置するタイ東部が、改めて注目されているのだ。

 その特にカビンブリ工業団地が建つ界隈は、バンコクから延びる国道304号線がカンボジア国境のサケオ県アランヤプラテートにつながる国道311号線と交わっている。国道304号線を上っていけばタイ東北部のゲートウェーとなるナコンラチャシマ県。そこからさらに北上もしくは東に向かえばラオスだ。

 タイ東北部のゲートウェーに接する土地柄、他県と比べて労働力の確保が容易だ。バンコク首都圏では1日300バーツという最低賃金の値上げが実施されたが、カビンブリ工業団地があるプラジンブリ県は同255バーツと安めだ。

 バンコク以西はミャンマー国境まで投資委員会(BOI)ゾーン2、北上すれば130キロ強で同ゾーン3に出るが、東部レムチャバン深海港からは遠くなる。同ゾーン3のプラジンブリ県はバンコクから県都まで135キロで、レムチャバン深海港も近い。東北部のゲートウェーに通じ、カンボジア、さらにはベトナムへの一大ルートも延びる。カビンブリ工業団地なら、県内の他の工業団地と比較して地価も安めだ。今後の地域の発展に努力していきたい。

Kabinburi Industrial Zone
住所:
バンコク事務所:77/84 Sinsathorn Tower 21 st Floor, Krungthonburi Rd., Klongsan, Bangkok 10600
カビンブリ事務所:K.m. 12 on Highway no. 304 (Kabinburi-Pakthongchai) Kabinburi Korat Rd., Kabinburi, Prachinburi 25110
電話:024400900—3 ファクス:024400904
Eメール:sales@kabinburi.com, kabinburi1990@yahoo.co.jp (担当:粕谷)
ウェブサイト:http://www.kabinburi.com/
《newsclip》