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不敬罪で服役の米男性、タイ国王恩赦で出獄

2012年7月11日(水) 18時19分(タイ時間)
【タイ】昨年12月に不敬罪で懲役2年6カ月の実刑判決を受け服役していたタイ系米国人の男性(55)がプミポン国王(84)による恩赦で10日夜に釈放されたことが明らかになった。近く米国に向け出国するとみられている。

 男性は米コロラド州在住の自動車セールスマン。米国在住中の2007年から2010年にかけ、タイ国内で発禁となっている米国人ジャーナリストによるプミポン国王の評伝「ザ・キング・ネバー・スマイルズ」の一部をタイ語に訳して自分のブログに掲載し、昨年5月にタイを訪れた際に逮捕された。保釈を認められないまま実刑判決を受けたため、こう留・服役期間は計1年2カ月に上る。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役刑が科される。特権階級を中心とする反タクシン元首相派と反王室のイメージが強いタクシン派の政治抗争が激化する中、不敬罪は頻繁に適用されるようになり、タクシン派市民の投獄が相次いでいる。昨年11月には、携帯電話で王室を批判するショートメッセージ4通を送信したとして、タイ人男性(61)が懲役20年の実刑判決を受け、この男性は今年5月、獄死した。

 不敬罪で外国人が服役したケースでは、国王のポスターに黒ペンキをスプレーしたスイス人男性が2007年に懲役10年、著書で王室を批判したオーストラリア人男性が2009年に懲役3年の実刑判決を受け、いずれも数カ月服役した後、恩赦で出獄し、タイを出国した。

 今回の恩赦が行われた翌日の11日、交流サイト、フェイスブックの在タイ米国大使館のページに「自由とは、あらゆる場所で人権が至上であることを意味する。フランクリン・D・ルーズベルト、第32代米国大統領」という投稿があった。これに対し、反タクシン派とみられるタイ人から「裁判所の判決から逃げる自由か?」「何をやってもいいということか」といった批判的なコメントが寄せられた。
《newsclip》


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