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タイとカンボジア、国境紛争地域から撤兵

2012年7月18日(水) 23時04分(タイ時間)
【タイ、カンボジア】タイ、カンボジア両軍は18日、両国国境の紛争地域から撤兵した。昨年7月の国際司法裁判所の命令に従ったもので、紛争地域には近く、インドネシアの停戦監視団が入る予定だ。

 カンボジアのフン・セン政権とタイの前政権は両国国境にある世界遺産の山上遺跡プレアビヒア周辺の領有権をめぐり、国境で武力衝突を繰り返し、昨年2月と4月には砲撃・銃撃戦で双方の兵士、住民ら30人近くが死亡、100人以上が負傷し、周辺地域の住民10万人以上が一時避難した。

 紛争激化を受け、カンボジアは同年4月、国際司法裁にプレアビヒア周辺の国境未画定地域の領有権に関する判断を求めた。国際司法裁は同7月、訴えを受理するとともに、暫定措置として、紛争地域に非武装地帯を設定し、両国に即時撤兵するよう命じた。

 プレアビヒアはクメール王国が9—11世紀に建立したとされる。国際司法裁は1962年、プレアビヒアをカンボジア領とする判決を下したが、周辺の領有権については判断を示さなかった。プレアビヒアは2008年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録され、これを機に、プレアビヒアの世界遺産共同登録・管理を主張していたタイが周辺地域で頻繁にカンボジアと武力衝突を起こすようになった。

 しかし、昨年7月にタイで行われた総選挙で、フン・セン首相と個人的に親しいタクシン元タイ首相の政党が政権に復帰。タクシン氏の妹のインラク氏が首相に就任し、両国関係は雪解けに向かっている。
《newsclip》

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