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ひき逃げで警官死亡、フェラーリ運転のタイ大富豪子息逮捕

2012年9月4日(火) 13時54分(タイ時間)
【タイ】世界的に人気があるドリンク剤「レッドブル(クラディンデーン)」の創業者で今年3月に88歳で死去したタイの大富豪、チャリアウ・ユーウィタヤーさんの孫が3日、ひき逃げで警官を死なせたとして逮捕された。ユーウィタヤー家の使用人を身代わりを立てようとする工作が明るみに出るなど、早くも隠ぺいの動きがみられ、大富豪に対して司法がどこまで公正さを保てるかに注目が集まっている。

 3日午前5時30分ごろ、バンコク都内スクムビット通りのソイ47付近で、バイクでパトロール中の男性警官(48)が黒いフェラーリのスポーツカーにはねられ、約200メートル引きずられて死亡した。フェラーリは現場から走り去った。

 フェラーリから流れ出たとみられるオイル跡がスクムビット・ソイ53通りのユーウィタヤー邸まで続いていたことから、警官がユーウィタヤー邸に入ろうとしたが、邸の警備員に阻止された。

 午前7時ごろ、バンコク首都警察と所轄のトンロー署の幹部がユーウィタヤー邸に入り、しばらくして出てきて、「(チャリアウさんの息子で家の主の)チャルーム・ユーウィタヤーさんはいなかった。フェラーリを運転していた人を警察に出頭させるよう、家にいた人に伝えた」と述べた。

 午前8時ごろ、今度はバンコク首都警察のカムロンウィット司令官が直々にユーウィタヤー邸を訪れた。カムロンウィット司令官はユーウィタヤー邸を離れる際に、記者団に対し、「相手がどんな大物でも関心がない。真犯人を捕まえられないなら辞任する」と言い放ち、周辺にいた警官から喝采を浴びた。

 午前10時ごろ、チャルームさんの息子のウォラユット・ユーウィタヤー容疑者(27、通称ボス)が邸を出てトンロー署に出頭し、危険運転致死などの疑いで逮捕された。容疑者は取り調べに対し、警官をはねたことを認め、保釈保証金50万バーツで保釈された。ウォラユット容疑者は飲酒運転を否定したが、帰宅後、気を静めるために酒を飲んだと話しているという。

 ウォラユット容疑者が出頭する前に、ユーウィタヤー邸の自動車整備係の男性(45)が「自分がフェラーリを運転していた」と名乗り出たが、状況説明が出来なかったことから、警察は虚偽と判断。男性を犯人に仕立てる工作に関与した疑いがあるとして、トンロー署の幹部警官が首都警察付に異動処分を受けた。

 米経済誌フォーブスの2012年版のタイの富豪リストによると、ユーウィタヤー家の資産は54億ドルで、タイ4位、世界205位。ウォラユット容疑者の父のチャルームさん(62)はレッドブルの株式2%を所有するほか、ワイナリーも経営し、資産総額は2・5億ドル。

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事故を起こしたフェラーリ

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ウォラユット・ユーウィタヤー容疑者

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《newsclip》


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