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〈タイ業界事情〉 レンタル倉庫

2012年10月5日(金) 04時45分(タイ時間)

TICON Logistics Park Co., Ltd.
堀江 茂行 氏 (Japanese Division Manager)

求められるロケーション、求められる仕様のレンタル倉庫

 レンタル工場のタイコン・インダストリアル・コネクションの子会社として、レンタル倉庫を展開する「タイコン・ロジスティックス・パーク(Tパーク)」。タイ中部・東部を中心に全16カ所、物流倉庫団地を自力で開発している。国別の入居企業では、日系企業が全体の4割を占めて最多。昨年の東日本大震災とタイ大洪水の影響を受けて、今年は日系企業からの需要が縮小すると思いきや、むしろ拡大の一途をたどっている。Tパークのレンタル倉庫の特徴は、的確なロケーションと業種に合わせた上物の建設。今後も顧客のニーズを最大限にくみ取り、最適な倉庫を紹介していきたい。

途絶えることのない投資ブームと日系企業の進出

 親会社のタイコンに入社した2003年ごろ、同社が展開するレンタル工場は125軒前後だったと記憶する。投資ブームと日系企業の進出を受け、タイ中部から東部にかけての多くの工業団地で開発ラッシュが起こり、タイコンもレンタル工場の建設で更地の買い増しに追われていた。

 2004年には、タイ国内の多くの工場が資材の置き場に困って外に出すほどにまで、生産ラインを拡張。近場のレンタル工場を倉庫代わりに使うといった光景が見られるようになった。そのようなニーズに応えるべく、Tパークが2005年8月に設立された。

 スタートは首都バンコクと東部一帯を結ぶタイの動脈、バンナー・トラート通りの39キロ地点。450ライ(1ライ=1600平米)の土地を購入し、物流倉庫団地として開発した。Tパークの倉庫団地は現在、東部チャチュンサオ県、チョンブリ県、ラヨン県、中部アユタヤ県の全16カ所にまで広がっている。いずれのロケーションも、ロジスティックを見極めた上での選定、自力による土地購入・開発だ。現在のTパーク所有の土地面積は、約2620ライ、ちなみにレンタル工場は約400軒以上が管理下にある。

 昨年の東日本大震災やタイ大洪水の影響により、今年は日系企業からの需要の縮小が心配された。しかし実際には需要拡大を続け、日系企業のたくましさを思い知らされることになった。Tパークに入居する日系企業は全体の4割を占め、国別で最多だ。

 特に今年に入ってからの需要は相当な勢いだ。1997年の通貨危機の発生以降、日系企業も内需から外需にシフト。2008年にリーマン・ショックが起きてからは経費見直し・削減、昨年の洪水騒ぎではリスク分散とBCP(ビジネス・コンティニュイティ・プラン)がそれぞれ課題となった。そのような経験がいずれも、ロジスティックの発展につながったのだろう。

 需要の勢いをTパークの新規入居目標に当ててみると、今年通年で10万平米と定めていたのが、上半期で9万平米を達成。通年12万平米に上方修正し、土地を確保し、計画的に上物の建設を進めているものの、引き合いのペースに合わせるのに精一杯という状況で、希望の倉庫が完成するまで、同じ倉庫団地内の仮倉庫で対応するケースもある。物流倉庫団地ならではの技だろう。16カ所という開発拠点も、昨年末の9カ所から急遽増やした結果だ。

ニーズに的確に応えるロケーションと仕様

 このような需要の拡大は、ロジスティックの発展もさることながら、Tパークの実力によるものと自負している。まずはそのロケーション。物流倉庫団地はいずれも、メイン通りからのアクセスが容易だ。

 メイン通りに面しているというだけの条件であれば、企業が自力で探すのも難しくないだろう。しかし事業には拡張が伴う。手狭になってきたので拡張したいが隣接する土地に空きはなし、離れた場所に新たな倉庫を借りざるを得ない、という話をよく聞く。Tパークへの入居であればそのような心配はない。団地内での拡張が容易だ。

 上物も多種多様だ。自社デザインによるReady-Build Warehouse (RBW)は即入居可でありながら、同じロケーションで床耐荷重やストレージサイズを選ぶことができる。特殊な仕様が求められる場合は、注文倉庫のBuilt-to-Suit (BTS)となる。Tパークでは規制の厳しい危険物倉庫にも対応、興味のある企業向けに危険物管理に関するセミナーを実施、300人規模の参加者を集めた。

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 途絶えることのない、日系企業のタイ進出。製造メーカー、それに続くTier 1と呼ばれる部品メーカーの進出に始まり、その部品の加工(金属、プラスティック、メッキ、塗装など)、さらには部品を製造するマシン、原材料、サービスなどと進出企業は裾野全体にまで広がっている。

 自動車産業をとってみても、かつてはピックアップトラックと乗用車、最近では小型車からエコカーへと、車種増加かつ増産と充実している。自ずと部品数も品種も増加の一方、そのようなさまざまな要因を伴いながら生産ラインをになうロジスティックも発展、今後はさらに重要なキーワードとなってくるだろう。

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TICON Logistics Park Co., Ltd.
住所:13th Floor, Sathorn City Tower, 175 South Sathorn Road, Sathorn District, Bangkok 10120
電話:0-2679-6565 ファクス:0-2287-3152
Eメール:horie@ticon.co.th ウェブサイト:www.ticon.co.th
《newsclip》


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