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タイ野党党首、ゼネコン創業者から息子に交代

2012年10月15日(月) 12時59分(タイ時間)
【タイ】タイの野党プームジャイタイ党は14日の会合で、辞任したチャワラット・チャーンウィーラクーン前党首(76)の後任に息子のアヌティン・チャーンウィーラクーン氏(46)、幹事長にネーウィン元首相府相の弟のサクサヤーム・チッチョープ氏を選出した。影の党首といわれるネーウィン氏は会合に姿を見せず、要職につかなかった。

 プームジャイタイ党は憲法裁判所命令で2008年末に解党されたタクシン元首相派政党から実業家、地方有力者らの派閥が分離して発足し、アピシット政権(2008—2011年)で反タクシン派の民主党と連立を組んだ。昨年7月の総選挙でタクシン派インラク政権が発足したことを受け、下野。現在の下院(定数500)議席数は34。

 チャワラット氏は地場ゼネコン(総合建設会社)大手シノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクションの創業者オーナーで、アピシット政権で内相を務めた。アヌティン氏はシノタイ社長を経て政界入りし、タクシン政権(2001—2006年)で保健相を務めた。軍事政権下の2007年に5年間の参政権停止処分を受け、今年5月末に処分が解除されたばかりだ。タクシン氏との関係は現在も悪くないといわれ、数カ月前、シンガポールでタクシン氏と会ったと報じられた。

 典型的な利権政党であるプームジャイタイ党は野党暮らしで求心力が低下しているとみられ、14日の会合でも北部の有力者、ソムサック氏が欠席した。首都圏の電車網建設など大型のインフラ整備事業が進む中、チャーンウィーラクーン家の本業であるゼネコンにも政治の影響が及ぶ恐れがある。こうしたことから、プームジャイタイはタクシン氏と対立するネーウィン氏が後ろに下がり、アヌティン氏を表に立て、タクシン氏との関係改善を模索するとみられている。

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チャワラット氏とアヌティン氏
《newsclip》


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