RSS

〈業界事情〉 タイ東部の工業団地

2012年11月8日(木) 01時16分(タイ時間)

Mr. Viboon Kromadit
Director & Chief Operating Officer, Amata Corporation PCL.,
President, Amata City Co., Ltd.
Director, Amata (Vietnam) Co., Ltd.

工業団地ではなく「工業都市」としての発展を

タイ国内どこにでもある洪水の不安

——今年に入っての土地販売について

 昨年のタイ大洪水の影響もあり、入居に関して多くの問い合わせを受けています。弊社が運営するチョンブリ県アマタナコン工業団地、ラヨン県アマタシティー工業団地とも、第1—第2四半期の勢いは相当なものでした。第3四半期に入ってからは、さすがに落ち着いています。

 洪水だけが理由ではありません。自動車産業のさらなる発展も、アマタの拡張を後押ししています。団地入居企業の過半数を自動車産業関連が占めます。

 具体的な数字ですと、昨年の両団地合わせての販売実績は1500ライ(1ライ=1600平米)、今年の販売目標は3000ライと倍ですが、達成可能と見込んでいます。

——やはり洪水の影響は多大だったと?

 昨今の入居企業の動向は大きく3つに分けられます。まず、他地域で洪水の被害を受けた企業、もしくはリスクヘッジで拠点移設を決めた企業がアマタに入居した、という最初の大きな動きです。次に、このリスクヘッジによる拠点移設が、洪水騒ぎが収まった現在でも続いているという動き。そして、洪水騒ぎに関わらず好景気を受けての事業拡張、という3点です。

 ただ、洪水の不安はタイ国内どこにでもあります。前回の洪水騒ぎでは、アマタは幸運に恵まれただけです。不安はどこにでもある分、アマタも洪水対策を常に継続しています。

 水を食い止めるだけでは、乾期に水不足になってしまいます。排水路を整え、貯水池を整備し、という計画的な治水を行なっています。排水に関しては、アマタナコンなら海に近い、アマタシティなら山がちで勾配を取りやすい、という立地条件が恵まれているでしょう。

——最近の入居企業の特徴は?

 アマタに限りませんが、中小企業が増えてきています。そのため、初期投資を抑えて迅速に稼働できる入居、すなわち賃貸工場の需要が伸びています。賃貸工場専門会社による土地取得もあれば、アマタ独自の開発もあります。

 アマタが開発する賃貸工場は120棟が稼働もしくは契約済みで、1戸建で1250平米。東京都大田区からの入居工場で造られる太田テクノパークのように、棟内を複数に区分けしたより小規模な賃貸もあります。契約期間はいずれも2—3年で、需要に応えて増設中です。

県都を超える団地規模に自覚と責任を

——アマタの拡張は今後も続くのでしょうか?

 アマタナコンとアマタシティ合わせて750社を超える企業に入居いただいており、今後のさらなる拡張を見越して、アマタで1万ライ、シティーで5000ライの新たな用地を確保しています。

 他県や海外での開発が噂になっているようですが、いずれも時間をかけて判断すべきものです。まずは既存の団地の拡張を成功に導くことです。5000—1万ライというのは相当な広さです。例えばアマタナコンはすでに10フェーズあります。1フェーズ当たり2000—3000ライですから、今後数年かけて新規の1万ライ分となる4—5フェーズを開発していかなければなりません。

——現時点でも相当な規模です。これ以上大きくなると、政治的な影響も出てくるのではないでしょうか?

 政治を口にするほど自信過剰にはなっていません。ただ、アマタナコンに関わる関係者が定期的に会合、まさしく議会のように意見を交換し、さまざまな問題を提議しています。我々は団地をここまで大きくしてきた責任を感じ、その影響力を自覚しています。

 衛星写真で見ると、アマタナコンの面積は隣接する県都チョンブリ市のそれをすでに超えています。工業団地ではなく、もはや工業都市です。都市であれば相応の施設が必要です。すでに団地内および周辺にはショッピングセンターや学校などの大規模施設が建ち並んでいます。これまでなかった総合病院も建設中で、来年末には100床規模で開院する予定です。いずれは大型ホテルも必要になってくるでしょう。

——入居企業が増えれば増えるほど、人材確保が困難になってくるのではないのでしょうか?

 まさしくそのとおりです。アマタでは入居企業の協力をいただいて、タイ各地の学生を集めて研修制度を進めています。タイの労働力の宝庫といわれる東北地方からの学生がメインで、履歴や学歴を考慮して各工場に振り分け、職業としての技術を身に付けてもらうという試みです。研修を終えた者には修了証が発行されます。

 ここで大切なのは、研修を受ける本人よりむしろ、その家族による職場と職種に対する理解です。自分の子どもが安全に仕事ができ、本人の生活費のみならず家族への仕送りも可能であろう報酬を得られるまでに成長してくれるだろうという、期待をもってもらうことが大切です。このような、家族による企業見学を含めた包括的な制度で、年2万人レベルの研修を行なっています。

——アマタで土地を探すのは容易ではない、と感じる日本人が多いようです

 土地はあります。私が責任を持ちます。ただ、工場を建てるには、それなりの時間がかかりますので、ご理解ください。日系入居企業は全体の60%を占めます。残り40%は20カ国もの国籍に分かれますので、アマタがいかに日系企業によって支えられているかお分かりいただけると思います。

——ありがとうございました

アマタナコン工業団地
 住所:700 Moo 1, Klongtamru, Muang, Chonburi 20000
 電話:0-3893-9007 Eメール:tsutsui@amata.com (担当:筒井)

アマタシティー工業団地
 住所:7 Moo 3 Bowin, Sriracha, Chonburi 20230
 電話:0-3834-6007 Eメール:sudo@amata.com (担当:須藤)
 ウェブサイト:www.amata.com
《newsclip》


新着PR情報