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〈業界事情〉 ファイル転送パッケージ

2012年11月15日(木) 03時29分(タイ時間)

株式会社 日立システムズ
ICT基盤事業グループ 日立・企業情報サービス事業部

千葉 雅昭 氏
プラットフォームソリューション本部
パッケージソリューション部
部長

 昨年の大洪水の発生にも関わらず、日系企業の進出の勢いは衰えるどころか増す一方のタイ。ファイル転送パッケージ「HULFT(ハルフト)」の問い合わせも、洪水騒ぎで足踏みしたものの、今年4月ごろから再び多くなってきた。HULFTは容量の大小に関わらずファイルを確実に安全に送るパッケージで、日本国内市場でトップシェアを誇る。海外では米国と中国で先行発売したが、東南アジア各国からの問い合わせも多く、そのようなニーズに応えて昨年タイでの発売となった。通信環境の未整備が否めない国では特に、必要不可欠なパッケージだろう。

確実・安心のファイル転送パッケージ

 HULFTは本来、複数のプラットフォームの間でデータを交換するパッケージで、開発そのものは20年ほど昔に遡る。製品化されたのは15年ほど前。Linux、UNIX、そしてWindowsというそれぞれ異なるコンピュータオペレーティングシステム間でデータを送信・文字変換するという需要が急増したころだ。

 容量の大小に関わらず、ファイルを確実に安全に転送できるのがHULFT。社内、国内、海外とネットワークがつながっている場所ならどこでも使用できる。
 データ送信は、小さな添付ファイルであればEメールで済ませることができる。数十メガバイトと大きくなっても、FTPや無料ファイル転送ソフトの利用が可能だ。

 しかしいずれの転送にも、手間がかかり不安が伴う。ファイルが大きくなればなるほど時間がかかり、途中でネットワーク接続が切れた場合、再送信しなければならない。99%送れても残り1%で途切れたら、最初から全てをやり直しだ。また送れた後も、届いたかどうかを確認しなければならない。
容量がさらに大きくなってくると、インターネットで転送するのは不安だ。インターネットの速度が遅く、接続状況も不安定なタイでは、大きなデータ、大事なデータはCD-ROMなどのメディアに記録して手渡し、ということも多いだろう。これは日本も同じことだ。

 HULFTの場合、接続が途中で切れてしまった場合でも自動的に再送する機能が働く。データをやり取りする双方にHULFTをインストールするため、送信側が受信側の状況を把握することができる。ファイルを圧縮する機能を持ち、送信容量に制限はない。

日本国内市場シェア76%

 セキュリティの高さも抜群だ。例えばファイル転送でよく利用されるFTPは、いわゆる共通プロトコル。簡単にいえば透明なパイプで、そこを通るファイルは中身が丸見え状態だ。HULFTは密閉状態、しかも送信者がそのつど暗号をかけることができる。

 このような確実性と安心性への評価が高く、日本のファイル転送パッケージ市場ではシェア76% (2011年度富士キメラ総研調べ)を占めて断然トップだ。導入企業数は7200社を越える。HULFTがここまで受け入れられるもう一つの理由は、APIで呼び出すことができることにある。例えば、開発者がデータ連携などが必要なシステムを開発する際、ファイル転送の部分にHULFTをそのまま組み込むことが可能なのだ。

タイでも需要増のHULFT

 海外では米国と中国で先行発売したが、東南アジア各国からの問い合わせが相次いでいた。特に製造業が集中するタイからは引き合いが多く、昨年Material Automation (Thailand) Co., Ltd.と代理店契約を結び、販売に乗り出した。

 需要はさまざまだが、製造業が集約する土地柄、CADを利用した設計図などの大容量ファイルの転送が多いように見受けられる。もちろん日々の業務データや売り上げデータもあり、本社もしくは関連拠点への転送が頻繁のようだ。

 海外拠点が日本国内のシステムと連携するとき、進出当初は人手で作業をこなしていても、いずれは自動化していくことになる。HULFTもこのような段階で引き合いとなることが多い。

 タイでの販売は1年となるが、昨年発生した大洪水により、引き合いが数カ月ほど足踏み状態になった。そのまま苦戦が続くと思われたが、今年4月ごろより問い合わせが再び増えてきた。多くの被災企業が操業を再開したことに加え、時機を見計らっていた新たな企業の進出が重なったからであろう。

 HULFTはタイのような通信環境の未整備が否めない国での使用に適したパッケージだが、たとえ通信環境が改善しても、確実性と安全性の向上には結びつかない。快適、確実、安心というニーズに応えるのがHULFT。タイをはじめ海外市場では、来年2013年末までに1000本 の販売をめざす。

日立システムズ
タイ国内販売代理店
Material Automation (Thailand) Co., Ltd.
住所:29 th Floor, CTI Tower, 191/11-12 Ratchadapisek Road, Klongtoey, Klongtoey, Bangkok 10110
電話:0-2-261-5100~8
ファックス:0-2261-5109
Eメール:infojp@mat.co.th (太田)
ウェブサイト: www.mat.co.th

日立システムズ
ICT基盤事業グループ 日立・企業情報サービス事業部
住所:141-0032 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
電話:0120-346-401
《newsclip》


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