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タイ、TPP交渉に参加表明 米大統領との首脳会談で

2012年11月19日(月) 02時58分(タイ時間)
【タイ】オバマ米大統領が18日、タイを訪問し、インラク首相と会談した。両首脳は安全保障、経済など幅広い分野で協力関係を深めることで一致。会談後の共同記者会見でインラク首相はタイが環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する意思を表明した。

 オバマ大統領は午後3時ごろ、米大統領専用機「エアフォースワン」でバンコク北郊のドンムアン空港に到着し、タイのスラユット枢密顧問官(元首相、元陸軍司令官)、ポンテープ副首相兼教育相らの出迎えを受けた。

 その後、クリントン米国務長官とともに、バンコク都内の仏教寺院ワットポーを見学。都内のタイ国立シリラート病院に移動し、同病院に長期入院中のプミポン・タイ国王と会見した。会見後、インラク首相との首脳会談に臨んだ。

 オバマ大統領は18日、バンコク都内のフォーシーズンズホテル・バンコクに宿泊し、19日はミャンマーを訪れ、同国のテイン・セイン大統領、民主化指導者のアウン・サン・スー・チー氏らと会談する。20日にはプノンペンで東アジア首脳会議に出席する。オバマ大統領が再選後、外遊するのは今回が初めてで、米大統領がミャンマー、カンボジアを訪問するのも初めて。

タイのTPP交渉参加、前途は不透明

 タイ政府はこれまで、医薬品の価格高騰や農業への悪影響、対中関係の悪化などを懸念し、TPPへの参加に慎重な姿勢を示していた。実際に交渉に参加したとしても、加盟には憲法規定に基づき国会審議と公聴会が必要なほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との調整が不可欠で、道程は遠いとみられる。TPPに対するタイ国内の意見は、経済界は概ね参加支持だが、タイ中央銀行のプラサーン総裁、国連貿易開発会議(UNCTAD)のスパチャイ事務局長らは慎重な姿勢をみせている。これまで話題に上ることが少なかったため、一般世論の反応は鈍い。タイはタクシン政権時代の2004—2006年に米国と自由貿易協定(FTA)交渉を行ったが、農産物、医薬品などをめぐり交渉が難航。タクシン政権を追放した2006年の軍事クーデター後、交渉は事実上中断している。

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左から、ポンテープ副首相兼教育相、オバマ大統領、インラク首相、クリントン国務長官、キティラット副首相兼財務相 (写真提供、タイ首相府)
《newsclip》


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