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バンコク都知事、任期満了直前に辞任

2013年1月7日(月) 20時53分(タイ時間)
【タイ】10日で任期満了となるスクムパン・バンコク都知事(左写真)は7日、9日付で辞任する考えを明らかにした。バンコク都知事選は規定では都知事の任期満了から45日以内、都知事がそれ以前に辞任した場合は60日以内に選挙が行われることになっている。選挙委員会はスクムパン氏の辞任の意向を受け、2月中を予定していた都知事選の投票日を3月3日に延期する方針を示した。

 スクムパン氏は野党民主党の公認候補として2期目を目指している。任期満了直前の辞任については、選挙期間を長くするのが辞任の目的で、それ以外の理由はないとしている。

 スクムパン氏はバンコク都庁が昨年5月、バンコク高架電車BTSを運行するバンコク・マストランジット・システム社(BTSC)にBTSの運行を長期委託する契約を結んだことで、タイ法務省特捜局(DSI)の捜査を受けている。民主党のアピシット党首(前首相)はスクムパン氏の辞意表明に先立ち、公正な選挙のためスクムパン氏が辞任すると話していた。

 問題の契約は、BTSの路線のうち、バンコク都庁が所有するスクムビット線オンヌット—ベーリン間(5・3キロ)とシーロム線タークシン橋—ウォンウィエンヤイ間(2・2キロ)、2029年にBTSCの所有運行権が切れるその他の区間などの運行を、2042年までBTSに委託し、バンコク都庁が同社に総額1900億バーツを支払うというもの。DSIは、契約は内相の認可を得ておらず、不正の疑いがあるとしている。

 スクムパン氏は2009年1月の都知事選で、タクシン元首相派の元俳優・歌手や王族のテレビキャスターらを破り当選した。就任後は支持率が今ひとつ伸び悩み、2011年にバンコクを襲った大洪水では政府との衝突で話題となった。民主党執行部の一部はスクムパン氏の仕事ぶりに不満を抱いていると報じられた。

 タイ国立開発行政研究院(NIDA)が昨年12月25日—今年1月4日に18歳以上のバンコク都民を対象に行なった都知事候補の支持率調査(回答者3356人)で、スクムパン氏は24・1%で1位だった。2位はタクシン派政権与党プアタイが擁立を検討しているとされるポンサパット副警察長官兼麻薬取締委員会事務局長で17・5%、3位はセーリーピスット元警察長官で9・5%。

〈スクムパン・ボリパット〉
1952年生まれ。タイ王族で、チュラロンコン大王のひ孫に当たる。英オックスフォード大学で政治学、経済学の学位を取得。米ジョージタウン大学国際関係学修士。チュラロンコン大学准教授、チャーチャーイ首相顧問(1988—1989年)などを経て、1997—2001年副外相。
《newsclip》


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