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果物商4人を縛り上げ射殺 タイ深南部

2013年2月7日(木) 00時03分(タイ時間)
【タイ】5日未明、タイ深南部ヤラー県の民家に武装グループが押し入り、家の中にいた果物商の夫婦と男性2人の計4人を後ろ手に縛った上、至近距離からけん銃と自動小銃を発砲し、殺害した。4人は東部ラヨン県から果物の買い付けに来ていた。タイ治安当局は深南部のタイからの分離独立を求めるマレー系イスラム過激派組織の犯行とみている。

 一方、タイ警察は5日、昨年3月に南部最大の都市であるソンクラー県ハジャイ市の高級ホテル「リーガーデンプラザホテル」(33階建て)の地下駐車場で爆弾が爆発し、タイ人2人、マレーシア人1人の計3人が死亡、400人以上がけがをした事件で、容疑者のタイ人男(36)を逮捕した(左写真中央)。男はマレー系イスラム過激派組織の幹部とみられている。

〈タイ深南部〉
 タイ深南部のナラティワート県、ヤラー県、パタニー県の3県とソンクラー県の一部には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人も多い。タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。
 タイからの独立を目指すイスラム教徒住民による武装闘争は断続的に続き、タクシン政権が発足した2001年から活発化。警察派出所が襲われ一晩で警官十数人が殺害されるなど、2003年までに数百人の死者が出たが、政府は「山賊の仕業」として、独立運動の存在を認めていなかった。
 2004年1月に軍の武器庫が襲撃され、兵士4人が死亡、大量の兵器が強奪される事件が起き、これを機に「山賊」ではなく「テロリスト」とされた。同年4月には、警察派出所や軍駐屯地を同時襲撃したイスラム武装勢力を治安当局が迎え撃ち、1日で武装勢力側108人、治安当局側5人が死亡。同年10月、ナラティワート県タークバイ郡では住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。
 両事件以降、武装勢力とタイ治安当局の抗争は激化し、2001年からこれまでに約6000人が銃撃、爆破などで死亡した。
《newsclip》


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