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タクシン派対反対派、改憲巡り第2ラウンド

2013年4月4日(木) 00時48分(タイ時間)
【タイ】タイ憲法裁判所は4日、憲法改正の国会審議の中止と改憲案を提出した下院議員の所属政党の解党を求めた一部上院議員の訴えを受理した。審議の差し止め命令は出さず、国会での審議は継続されることとなった。

 憲法改正案は与党下院議員と与党系上院議員が3月20日に国会に提出し、4月1日に審議が始まった。骨子は▽政党役員が選挙違反で有罪となった場合に所属政党を解党し、党役員全員の参政権を5年間停止する連座制の改正・緩和▽外国政府、国際機関との協定に国会の事前承認を義務付けた条項の改正・緩和▽上院を定数200の公選制に変更(現行は定数150で、77議席が全77都県から各1議席の公選制、残る73議席が任命制)▽立憲君主制に反する企てに関する告発の受理、捜査を検察庁に一本化――など。

 タイの現行憲法は2006年の軍事クーデターでタクシン政権(2001―2006年)を追放した反タクシン派が制定したもので、議員の約半数が任命制の上院、独立性の高い最高裁判所、憲法裁判所、選挙委員会などを通じ、反タクシン派が政治介入しやすい仕組みになっている。2011年の総選挙で発足したタクシン派インラク政権は昨年、反タクシン派の司法・政治への影響力排除を狙い、新憲法の起草に向け動いたが、憲法裁が新憲法の制定には国民投票が必要とする判断を下し、改憲の動きはいったんとん挫した。タクシン派は今回、国会で条項ごとに憲法改正を図る作戦だが、反タクシン派の野党民主党や任命制上院議員らが強く反発している上、タクシン派に厳しい判決を出し続けている憲法裁が登場し、先行きは不透明となっている。
《newsclip》


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