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中国:北京のベッドタウンが「がん多発エリア」に、かつてはゴミ埋立場

2013年4月23日(火) 12時12分(タイ時間)
【中国】北京市内で経済適用房(中低所得向けの低価格住宅)が最も密集し、アジア最大のコミュニティーとも称される「天通苑」の土壌が汚染されている――とこのほど報じられ、物議を醸している。同エリアを「がん多発エリア」に指定する報告書も発表されており、住民の間では「この地域は20年後、間違いなく北京市の中でがんの罹患率が最も高いエリアになる」といった悲観的な見方が出ている。北京晩報が19日付で伝えた。
 「天通苑」は同市東部の昌平区に位置し、都市部と農村部が接したエリア。公共施設が整い、カルフールなどの大型店舗が並ぶベッドタウンだ。だが一部メディアがこのほど、天通苑は1950年代に大型のゴミ埋立場で、土壌と地下水が汚染されている可能性があると伝えた。うち東部が生活ゴミ処理場、西部が医療ゴミ処理場で、処理が適切に行われていなければ土壌や地下水に有害物質が蓄積され、人体に間接的に吸収されている可能性があるという。
 全国腫瘍登記センターが発表した2012年度の報告で記された北京のがん発症分布図で、天通苑はがん多発エリアとなっていた。現地に十数年暮らしている高齢者は、「散歩仲間の多くが肝がんや胃がんになった。ここの水道水は地下水をくみ上げて利用しているが、水を沸かすと水垢が発生し、水が汚れているのではないかと思う」と語った。
 産業活動などで土壌が汚染された、または汚染された可能性のある土地を米国などでは「ブラウンフィールド」と呼ぶ。こうした土壌は、がん、生殖障害など人体にさまざまなリスクをもたらすことが報告されている。〈中国の統計データ・産業ニュース 亜州IR株式会社〉
《newsclip》


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