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接戦のマレーシア総選挙、5日投票

2013年5月4日(土) 16時08分(タイ時間)
【マレーシア】政権交代の可能性をはらんだマレーシア総選挙(下院定数222)は5日、接戦のまま投票日を迎える。

 焦点は「変革」「腐敗との決別」を訴え、若年層や非マレー系住民を中心に支持を拡大した野党連合が歴史的な政権交代を成し遂げられるかだ。

 野党連合の「人民連合(パカタン・ラヤット=PR)」は、これまで与党連合の地盤だったジョホール州に野党幹部をあえて擁立し、決戦ムードを盛り上げる戦略が奏功しており、マレー半島部では相当数の議席上積みが確実視されている。選挙戦の行方は、これまで野党の空白地帯に近かった東マレーシアのサバ・サラワク州でどれだけ支持を獲得できるかにかかっている。野党が勝利すれば、かつて与党を追われたカリスマ的リーダーのアンワル元副首相が新首相に就任することになる。

 一方、56年間に及ぶ長期政権の座にある与党連合「国民戦線(BN)」は、長年築いた組織力をフル動員し、政権維持に必死だ。有権者の間には与党の汚職体質への不信感が根強く、ソーシャル・メディアなどを通じた野党の攻勢に防戦一方となっている。与党連合は野党連合にイスラム原理主義色が濃い全マレーシア・イスラム党(PAS)が加わっている点を集中攻撃し、「野党が政権を取れば、イスラム刑法が導入される」などと不安感をあおっているが、形勢挽回には至っていない。

 世論調査機関のムルデカセンターが実施した最新の世論調査によると、野党連合の議席獲得が有力視されるのは89選挙区で、与党連合の議席獲得が有力視される85議席を上回った。ただ、46選挙区は誤差範囲内の激戦となっており、選挙戦の行方は全く予断を許さない状況だ。(クアラルンプール=宮城英二)
《newsclip》

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