1発目は午前4時40分ごろ、ダイアナ百貨店パタニー店前で、2発目はダイアナ百貨店パタニー店から50メートルほど離れたトヨタ車販売代理店のショールーム前で爆発した。防犯カメラには、バイク2台に乗った男4人が爆発現場に不審物を置き走り去る様子が映っていた。
隣県のヤラー県では同日午前10時45分ごろ、山中の道路で爆弾が爆発し、現場近くを走行していた警察のピックアップトラックが横転して警官3人が重軽傷を負ったほか、近くをバイクで走行していた地元の男女2人がけがをした。
タイ治安当局はいずれも深南部のタイからの分離独立を目指すマレー系イスラム武装勢力の犯行とみている。
タイ深南部はマレー語方言を話すイスラム教徒が人口の過半を占める。2001年から、タイからの分離独立を目指すマレー系イスラム武装勢力によるテロが激化し、これまでに武装勢力側のテロとタイ治安当局による弾圧で約6000人が死亡した。

写真提供、タイ警察