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中国:幹部子弟の「80後」世代、親の跡目に大抜擢

2013年5月13日(月) 12時20分(タイ時間)
【中国】中国本土の地方政府で幹部の子女が続々と“公務員の幹部”という親の跡目を継ぐことについて、世間の注目が集まりつつある。「格差社会」の是正が叫ばれるなか、不公平だと非難の的になりそうだ。複数の本土メディアが10日付で伝えた。
 話題の発端は湖南省衡陽市耒陽市※。前市長を務めた王礼忠氏の娘、王卿氏(31歳)が昨年末、副市長に抜擢されたことが明らかになった。耒陽市政府の公式サイトでは経歴が記されていないものの、あるネットユーザーが暴露したという。王卿氏は23歳で耒陽市招商局の副局長に任命され、その後数年で副市長に上り詰めている。衡陽市当局は9日、王卿の父親が前市長だということは認めたものの、「(王卿氏は)規定に合致しているため、幹部に選ばれたのだ」と強調した。
 こうしたケースは湖南省だけではない。現地報道によると、昨年には広東省掲陽市掲陽県(現・掲陽区)の前副県長を務めた江俊駆氏の息子である江中詠氏が27歳(当時)で副県長(現・副区長)を継いだ。江中詠氏は就職からわずか5年で「科員(ヒラ職員)」から昇格した。江中詠のおじは掲陽市の大地主である有力者だという。報道を受けて掲陽市の共産党委員会は9日、人事動向を確認するとの声明を出している。
 ネットユーザーからは非難の嵐。「龍の子は龍、鳳凰の子は鳳凰、市長は“中国夢(チャイニーズ・ドリーム、習近平・国家主席が使って流行っている言葉)”を体現した」と皮肉を言うものや、「あんたは私の息子を昇進させろ、私はあんたの娘を昇進させる――といった汚職はよくあること」と諦めムードのもの、「公器を私財とし、権力を金に換え、一般庶民の上昇ルートを締め切っている」と嘆くものなどがいたという。その一方、「年齢が問題ではなく、規則にのっとって決められたかどうか、役職が要求するだけの能力が当人にあるかどうかが問題だ」との意見もあったとされる。
 コネが重視される中国ではこういった話は氷山の一角にすぎない。最近では「�ケ小平氏の孫である�ケ卓棣氏(28歳、米国籍保有)が広西チワン族自治区平果県の副県長に就任した」「温家宝前首相の息子、温雲松氏が中央企業である中国衛星通信集団(亜太衛星HD:1145/HKの親会社)の董事長に就任した」ことも話題になった。

※中国の地方政府はピラミッド型に省級、地級、県級、郷級の四レベルに分かれている。耒陽市は湖南省衡陽市(地級市=地方政府管轄下の市)傘下の副地級市。中国の“市”は日本と異なり、「省級市(北京や上海など)」、「地級市」、「県級市」の3種類が存在していて紛らわしいことが特徴。また、中国の“県”も日本と異なり、地級行政区の下にある(つまり市の下に県がある)。〈中国の統計データ・産業ニュース 亜州IR株式会社〉
《newsclip》


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