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中国:「流動児童」が5年で41%増、全国で3581万人に

2013年5月14日(火) 13時18分(タイ時間)
【中国】中国都市部で「流動児童」の人数が大きく増えつつある。全国的な婦人組織である全国婦聯がこのほどまとめた報告によると、2010年時点の総数は全国で3581万人。5年前の2005年に実施した調査と比べると、41.37%の増加幅を記録した。構成別では、農村戸籍が全体の80.35%(2877万人)を占める。
 年齢層別では、0〜5歳が981万人(流動人口児童の27.40%)。5年間で38.59%増加した。6〜11歳は999万人、12〜14歳は473万人、15〜17歳は1128万人。義務教育が必要な年齢層では、5年間で30.83%(347万人)増えている。
 「流動児童」とは、両親が都市部戸籍を持たない児童。両親が出稼ぎ労働者「農民工」の出身であるため、都市部の戸籍が取得できず、各種の行政サービスが受けられない。一般の教育機関で学ぶ機会も得られないなど人権面の不備も多い。成長後も都市での「市民権」が得られないなど、社会での不平等感を生む下地となっている。
 こうしたなか、中国の「留守児童」数は6000万人の大台を突破した。2010年時点の総数は全国で6102万5500人。全国児童の21.88%、農村児童の37.70%を占める。全国1%を対象とした2005年のサンプル調査との比較で、242万人増えたこととなる。年齢層別では、0〜5歳が2342万人、6〜11歳が1953万人、12〜14歳が995万人などに上る。0〜5歳は5年間で47.73%(757万人)増を記録するなど伸びが目立った。
 「留守児童」とは、両親が出稼ぎで都市部に居住。農村部に残された子供たちを指す。仕事が繁忙な自分たちでは面倒を見きれないために、祖父母や親戚に預けられる。中国経済は「農民工」に支えられて高成長を保持してきたものの、その弊害として「留守児童」が急増している実態があるようだ。
 国家統計局によると、中国本土の「農民工」数は2012年末時点で2億6261万人に拡大した。全人口の19.4%を占める。前年末比で983万人(3.9%)増加した。〈中国の統計データ・産業ニュース 亜州IR株式会社〉
《newsclip》


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