【中国】陝西省宝鶏市内の小学校教員が過去1年余り、職場に出勤した実態がないにもかかわらず、給与を満額受け取っていたとして問題となっている。地元の高新区教育局もその実態を把握しながら、黙認した疑いがもたれている。
地元メディアに対する匿名の投書により事実が発覚した。問題の蒋永良・教諭は2011年9月に同市高新区バン渓鎮小寨小学校に国語・数学の教員として赴任。これまでほとんど教鞭を取ることなく、月額3000人民元近い給与を得ていたとされる。そればかりか、個人的に教員2人を雇い、自分の代わりに授業をさせていたという。2人には謝礼として、自分の給与から毎月800人民元を支払っていた。この代用教員は正式な教員資格をもっていないとの情報もある。
では本人は長期間にわたり、一体何をしていたのか。投書によると、妻が経営する写真館を手伝っていたようだ。カメラが趣味の蒋教諭は妻のスタジオで主に子どものお祝い写真を撮影していたという。
これに対し、本人は噂を否定している。同校に転任後、急病で1カ月間入院し、その後は病気療養のため休業を余儀なくされたと説明した。自分で代用教員を雇ったことについては、休んでいる間の児童の学業の遅れが心配だったためとしている。
一方、黙認疑惑が浮上した高新区教育局の担当者は、「同教諭の欠勤が多いため勤務調査をしたところ、入院の事実が確認されたため、とりたてて咎めなかった」として、故意に見過ごしたわけではないと強調した。ただ、事態を重く見た上級機関の宝鶏市教育局は今月14日、蒋教諭の調査に乗り出すと発表。蘇永興局長は、休暇期間が異常に長いことに加え、教員が自分の代わりとなる代用教員を個人的に雇用する行為は許されるべきではないとしている。
中国本土では蒋教諭のように出勤せずに給与を受領する公務員を「吃空餉(チィーコンシアン)」と呼んでいる。労働実態のない公務員の不正受給は、社会問題となっており、なかでも地方の行政機関で深刻化している。〈中国の統計データ・産業ニュース 亜州IR株式会社〉
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