RSS

デモ鎮圧から3年 タクシン派集会に2万人

2013年5月20日(月) 12時32分(タイ時間)
【タイ】タクシン元首相派団体「反独裁民主戦線(UDD)」は19日、UDDによる反政府デモの武力鎮圧から3年を記念し、バンコク都心のラチャプラソン交差点で追悼集会を開き、UDDのシンボルカラーである赤いシャツを着た約2万人が参加した。警備にあたった警官隊との衝突はなかったが、同交差点のショッピングセンター、セントラルワールドとゲイソンプラザは同日午後から臨時休業した。また、タイ東北地方から集会に参加した女性(68)が現場で体調不良を訴え死亡した。

 集会にはナタウット副商務相、ジャトゥポン前下院議員らUDD幹部が参加。国外逃亡中のタクシン元首相は無料インターネット電話「スカイプ」で演説し、反政府デモで投獄されたUDD支持者への恩赦を訴えるなどした。

 UDDは2010年3月、当時の反タクシン派政権の打倒を目指す大規模なデモをバンコクで開始。4―5月にラチャプラソン交差点一帯を占拠し、5月19日、軍により強制排除された。一連の衝突による死者は91人、負傷者は2000人に上る。

 タイでは2006年以降、地方住民、中低所得者が多いタクシン派と特権階級を中心とする反タクシン派の抗争が続き、政治、社会が混乱している。反タクシン派はタクシン氏を反王室の腐敗政治家と糾弾し、2006年の軍事クーデターでタクシン政権(2001―2006年)を追放。タクシン派は特権階級が軍官財界を動かし民主主義や法治をねじまげているとして、2009年、2010年と反タクシン派政権打倒のデモを行った。タクシン派は2011年の下院総選挙で勝利し、タクシン氏の妹のインラク氏が首相に就任した。

 インラク政権は発足後、タクシン氏やUDD支持者への恩赦、軍事政権が2007年に導入した現行憲法の改正などを図ったが、反タクシン派の抵抗でいずれも実現していない。両派の対立は経済的、社会的な格差、地方差別などを背景に、感情的に相互を嫌う傾向が強く、解決は容易ではないとみられている。

20130519%20Red%20Shirts%20-%2017.jpg
20130519%20Red%20Shirts%20-%2011.jpg
20130519%20Red%20Shirts%20-%2022.jpg
20130519%20Red%20Shirts%20-%2021.jpg
20130519%20Red%20Shirts%20-%209.jpg
《newsclip》


新着PR情報