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福建省福州でバス事故、運転手が道路で撲殺される

2013年5月21日(火) 00時40分(タイ時間)
【中国】福建省省都の福州市で今月に入り、通行人を跳ねたバス運転手が市民に撲殺される事件が起きた。被害者と加害者がそろって死亡するなか、法的責任の追及や賠償の支払い手続きに支障が生じる恐れもある。
 事件は8日夜間、116路を運行する路線バスが起こした交通事故が発端。横断歩道上を歩いていた母親とその子供がバスに跳ねられた。運転手の欧陽永彬(江西省出身の54歳)は、救助することもなく、その場で道路を後進。被害者の母親は前輪で2度ひかれてその場で死亡した。怒りに狂ったその他通行人は、運転手を道路上に引きずり下ろしたうえで集団暴行。その衝撃で脳内に大量出血が生じ、運転手は医療機関に入院した。集中治療を受けていたものの、事故8日後の16日、心肺停止の状態に陥り死亡が確認されたという。
 公共バスの交通マナーの悪さに不満を抱いていた市民らが暴走した形。関与した群集の特定も難易度が高く、暴行犯の逮捕も難しい状況だ。双方の遺族は現在、そろってやり場のない憤怒に駆られている。
 先ごろ報告された公共バスに関するアンケート調査では、福州市の市民65.65%が「バス運転手の粗雑さに問題を感じる」と回答。「横断歩道を渡る際、バス運転手は歩行者を優先しているか」との問いに対しては、全体の70.26%が「バスに横断歩道で歩行を優先されたことはない」と答えるなど、交通マナーの悪さを裏付ける内容が浮き彫りとなっていた。
 福州市当局の調べによると、公共バスが絡んだ交通事故は2012年通年で79件発生。13人が死亡し、102人が負傷したとされる。ただ、運転手側のストレスが見過ごされている側面もありそうだ。バス運転手は通常、1日当たり8時間超の連続勤務を強いられる。その間、深刻な交通渋滞の環境下に置かれるため、心身の疲労が蓄積し続けるとの分析もあるという。〈中国の統計データ・産業ニュース 亜州IR株式会社〉
《newsclip》


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