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東南アジアのテロ地帯 タイ深南部ルポ(2) 女性首相が現地慰問、男の副首相は…

2013年5月24日(金) 19時54分(タイ時間)
テロ被害者を慰問するインラク首相の画像
テロ被害者を慰問するインラク首相
 翌7日、朝からレスキュー隊、テロなし。1日中そこに座っているわけにもいかないので、車を出してヤラー市内を回ると、ヤラー病院周辺で警察と軍隊が展開していて、その姿を見て副首相が来ることを思い出した。

 死亡したイサラー副知事と一緒にいたドライバーや警備の兵士が重傷を負って入院していたのだ。

 病院に入っていて、集まってきていたメディアのみんなに話しかけると、インラク首相の名前が出てくる。首相が来ているのか、副首相が来ているのか、と確認すると、「女の首相だ。あの副首相は口だけで南部に来た試しはないだろ」と鼻で笑った。チャルーム副首相は南部のテロ問題を担当している割には現地を訪れることはほとんどない。今回も「女のインラク首相が見るに見かねて、自分でやってきた」とメディアが報道、チャルームは数日後に慌ててやってきたが、警護の取り巻きを厳重に固めたその姿でまたもや笑われていた。

 しばらくすると、インラク首相が病院の会議室から出てきて、被害者が手当を受けている病室に向かう。1人は昏睡状態、1人は身動きが取れない重傷で、首相自らが見舞いに来てくれたのを理解しているかどうか微妙だった。首相はその後、イサラー副知事の遺体が安置された、(副知事の実家のある)南部ナコンシータマラート県に向かって去っていった。
《齋藤正行》

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