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中朝国境地帯で中国漁船の拿捕頻発、公式文書に明言なく

2013年5月31日(金) 15時22分(タイ時間)
【中国】東経124度の黄海海域ではここ数年、中国漁船が北朝鮮の巡視船に拿捕されるケースが頻繁に発生している。

 中国の漁業従事者らの間では、この経度のエリアは中朝国境地帯にあると広く認識されているものの、両国の公式文書には同海域の境界線を明言している部分がない。毎年春と秋の漁期になると中国漁船がこの「グレーゾーン」に漁に出るが、彼らには拿捕される危険が伴う。27日付で京華時報が伝えた。

 先月22日に北朝鮮に拿捕された丹東籍の漁船「丹漁捕3059」の船長の話によると、1990年代に遼寧省丹東市で当局主催によって開かれた漁民教育大会では、国境管理関係者が「中朝の海洋境界は東経124度00分である」と強調していた。だが、拿捕された際に北朝鮮側にその旨を伝えると、北朝鮮の役人は「東経123度22分が境界線だ」と答えたという。

 今月21日には、北朝鮮に拿捕された大連籍の漁船「遼普漁25222」が解放された。船主によると、北朝鮮側にはまだ罰金などを支払っていない。乗組員16人は無事という。同船舶は今月5日の夜間、停泊していたところを巡視中の北朝鮮警備艇に捕捉された。約20日分の飲料水や食料を積み込み、今月2日に出漁。当初は連絡などが途絶えていた。船主は遼寧省大連市の漁業会社。北朝鮮側は衛星電話を使用し、8回にわたって船主に罰金支払いを要求した。当初に提示された金額は120万人民元。交渉の過程で支払い額はその後、80万人民元から最終的に60万人民元(約995万円)に引き下げられたとされる。現場の海域は東経123度53分50秒、北緯38度18分で朝鮮半島から約70キロの沖合い。

 中国漁船が北朝鮮に拿捕される事件は、今年に入ってこのほかに少なくとも2件発生している。いずれも中国漁船側が「罰金」を支払って解決した。船長らはこの件を警察に通報しているものの、中国当局は同案件の経緯や調査の結果を非公開のままだ。
《亜州IR株式会社》

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