RSS

中国:浙江省・楽清湾の海洋汚染進む、魚とれず漁師悲鳴

2013年6月12日(水) 14時41分(タイ時間)
【中国】かつて豊かな漁場だった浙江省・楽清湾は、沿岸開発に伴い海洋汚染が進み、現在は魚が獲れない状況にある。

 周辺に林立する造船ドッグ、化学工場、火力発電所などが汚水を直接湾に垂れ流していることなどが主な原因となっている。中央電視台が11日付で伝えた。

 楽清湾で30年間漁を行っている地元の漁師は、「以前、楽清湾の海水はきれいで、魚もたくさんいたが、ここ数年は魚の数が年々減少し、現在は近海にほぼ魚がいなくなった」と話す。ここ2年は網漁に出ても2時間で1.5キログラムの魚が獲れるのみという。養殖業も汚染のあおりをもろに受けており、カキ養殖業者は「育ててもみんな死んでしまい、毎年十数万人民元の損失が出ている」と嘆いた。

 浙江省温嶺市海洋漁業環境監測駅が楽清湾で2011年に実施した調査では、養殖エリアの海水に含まれる無機態窒素の平均量が養殖水質基準の3.42倍、無機リン含有量が同1.73倍に達した。いずれも国の海水水質基準を下回る「劣4類水」に属するレベルで、水産養殖エリアの海洋水質基準である「2類水」にはるかに及ばなかった。

 温州市海洋監測センターが09年に実施した貝類に対する調査では、楽清湾の6の県区で採取したアゲマキガイ、ハイガイ、カキなどのサンプルの一部で、石油炭化水素、カドミウム、鉛、ヒ素、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)、銅の含有量が海洋生物の安全基準を上回った。

 国家環境保護部はこのほど発表した12年版の中国環境状況公報で、黄海、南部近海、渤海沿岸、東部近海の中国の4大海域のうち、楽清湾が位置する東部近海は水質が極端に悪く、一部の漁場は銅やカドミニウム汚染が深刻だと報告した。
《亜州IR株式会社》

特集



新着PR情報