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中国耕地2000万ヘクタールが重金属汚染、原状回復には最大92兆円必要

2013年6月18日(火) 03時42分(タイ時間)
【中国】全国耕地の6分の1に当たる2000万ヘクタール(約3億ムー)が重金属に汚染されている――と伝えられるなか、その原状回復には総額規模で2兆~6兆人民元(約30兆7300億~92兆1900億円)の費用がかかるとの見通しが示された。

 少なくとも湖南省では、大規模なカドミウム汚染がみられる。本土メディアの経済参考報が17日付で伝えた。

 土壌汚染は各地で深刻化しつつある。ただ、重金属だけを取り出す技術はまだ充分に確立されていない。少なくとも今後3~5年の歳月を要するとみられる。

 汚染の抑制、拡散の防止を目指す措置が充分にとられていない矛盾点があると解説。土壌の原状回復に関連する法律が整備されていないことも、汚染を進行させる要因になっていると指摘した。

 環境当局の統計によると、全国で毎年1200万トンの食糧が重金属汚染で廃棄される。経済的な損失額は直接分だけでも200億人民元(3070億円)を超えるという。

 汚染の除去には莫大な費用がかかる。富山県の神通川流域で1970年代に実施された重金属除去を例示。863農地ヘクタールのカドミウム汚染を取り除くのに33年間を要し、総額3億4000万米ドルの経費がかかったと説明した。

 中国では耕地汚染の公式調査結果が報告されていない。10億人民元の予算を投入し、環境保護部と国土資源部が2006~08年にかけて全国調査を展開したものの、いまだに対外公表されていない現状がある。こうしたなか、「中国当局は意図的に土壌汚染を隠蔽している」との見方が浮上する格好。現状を確認するためにも、まず汚染調査を公表することから始める必要がありそうだ。
《亜州IR株式会社》

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