RSS

中国:輸出企業の3割が赤字、平均利益率は3%足らず

2013年6月20日(木) 01時41分(タイ時間)
【中国】中国商務部の瀋丹陽・報道官は18日、人民元高が進む中で輸出企業の足元の平均利益率が3%に満たず、約3割の企業が赤字となっているとの調査結果を明らかにした。香港経済日報が19日付で伝えた。

 調査は商務部が国内の輸出企業約1000社を対象に実施した。調査対象企業の合計輸出額は国内全体の8%を占めている。調査では、ほぼすべての輸出企業が「現在の輸出情勢は芳しくない」との認識を示し、輸出を阻んでいる大きな要因として、「人民元高」との回答が73.4%、「外需の不振」が72.6%に達した。

 瀋報道官は、持続的でハイペースな人民元上昇の影響が数カ月前から輸出企業の受注に現れ始めていると指摘。輸出の利幅が大きく狭まるなか、注文があっても受けたがらない企業すらみられ、短期かつ少額な注文のみ受けている輸出企業が多くみられるとの現状を説明した。

 人民元の対米ドルレートは年初から6月中旬までに約2%上昇した。瀋報道官は、「人民元高は5月の輸出の伸びに直接的に影響をもたらしただけでなく、今後数カ月間の輸出にも不利に働くと予想される」とし、約8割の企業が政府に為替相場の安定維持を呼び掛けていることを明らかにした。また、「日本など一部の国が実施する量的緩和策が他国の通貨を大幅に引き上げる要因となった。これらの国が自国の通貨政策が他国に与えるマイナスの影響を減らすよう努めることを希望する。とりわけ通貨安競争を徹底的に回避すべき」と訴えた。

 中国では、5月の外国直接投資(FDI)受け入れ額の伸びが4カ月ぶりの低水準にとどまり、経済減速懸念が高まっている。瀋報道官は、中国貿易額の5月の前年同月比伸び率が前月の15.7%から0.4%へと大きく下がったことにも触れ、「多くの要因が重なった結果であり、足元の貿易情勢の複雑さを反映している」とコメントした。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報