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バンコクの爆弾事件、2人目の容疑者も深南部で逮捕

2013年6月21日(金) 02時24分(タイ時間)
17日に逮捕された容疑者の画像
17日に逮捕された容疑者
Sunti Pattani
【タイ】5月26日夜にバンコク都内ラムカムヘン・ソイ43通りの路上で爆弾が爆発し、7人が重軽傷を負った事件で、タイ警察は19日、2人目の容疑者のタイ人男を深南部パタニー県で逮捕した。

 この事件で、タイ警察は17日、1人目の容疑者のタイ人男(24)を深南部ナラティワート市で逮捕。容疑者は取り調べに対し、「仲間3人と爆弾を仕掛けた」ことを認め、2012年8月にナラティワート空港近くで起きた爆弾事件にも関与したと供述した。

 容疑者の供述は深南部の分離独立を求めるマレー系イスラム武装勢力がバンコクでの爆弾事件に関与した可能性を示唆するものだが、タイ警察はニュースクリップに対し、「容疑者の名前は深南部のテロ容疑者のリストにない」(ピヤ・タイ警察報道官)などとして、バンコクでの事件へのマレー系イスラム武装勢力の関与を否定。「容疑者は爆弾製造の知識があり、何者かに雇われた、もしくは自己顕示のために犯行に及んだ可能性がある」との見方を示した。

 マレー系イスラム武装勢力は深南部のナラティワート県、ヤラー県、パタニー県の3県とソンクラー県の一部で連日のように爆破、銃撃、放火などのテロ活動を行っている。こうしたテロがバンコクに広がれば、観光産業などが膨大な損害を被ることから、タイ政府、警察は今回の事件に関する報道に神経を尖らせている。

 かつてイスラム教のパタニー王国が支配していた深南部は1902年にタイに併合され、タイ政府が同化政策を進めてきた。しかし、現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人も多い。タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。

 こうした状況から、深南部ではタイからの分離独立運動が断続的に続いた。2001年からは武装闘争が本格化。2004年4月には、警察派出所や軍基地を襲撃した武装勢力をタイ治安当局が迎え撃ち、1日で武装勢力側108人、治安当局側5人が死亡した。同年10月にはナラティワート県タークバイ郡で、住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民約3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。

 タイ政府は両事件後、常時10万人以上の兵士、警官を深南部に送り込み、力で鎮圧を図ってきた。しかし、テロは一向に止まず、事態が沈静化するめどは立っていない。武装勢力によるテロと治安当局の弾圧による死者は2001年からこれまでに約6000人に上る。
《newsclip》

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