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中国:児童のぜんそく被患率は上海が最悪、室内空気汚染と関連か

2013年6月28日(金) 02時31分(タイ時間)
【中国】中国環境科学学会・室内環境健康分会は25日に北京市で、児童のぜんそくやアレルギー性疾病と室内の空気の質に関する調査の結果を初めて発表した。

 調査対象となった10都市のうち、上海市は児童の被患率が最も高く、中でも気管支ぜんそくの被患率は10.6%と、最低だった山西省太原市の1.6%を大きく上回った。中国ではここ20年間でぜんそくにかかった児童数の伸びが米国の3倍に達した。室内空気の汚染が主因である可能性が指摘されているものの、専門家はまだそれを裏付ける研究結果はないとしている。新聞晩報が26日付で伝えた。 

 同調査は清華大学建築技術科学部の教授らが中心となって実施。2010~11年に北京、上海、ハルビン、西安、重慶、長沙、武漢、太原、南京、ウルムチの幼稚園と小学生に通う1~8歳の4万8219人の保護者を対象にアンケート調査を実施し、うち3~6歳の児童のデータを分析した。

 それによると、気管支ぜんそくの被患率は全国平均で6.8%となり、1990年の0.9%、00年の1.5%と比べて大幅に上昇した。調査チーム関係者は調査結果について、「発病率と室外のPM10とPM2.5の濃度との明らかな関連性はみられなかったが、その地域の1人当たりGDP(域内総生産)などの経済条件との関連性を踏み込んで調べる価値がある」と説明した。また、「過去20年で中国の室内環境は大きく変化し、人類はかつて経験しなかった室内環境汚染にさらされている」と指摘しつつも、「室内環境汚染は児童のぜんそくや他のアレルギー疾病の増加と強い関連性があると疑われているが、それを裏付ける有力な研究結果はない」と指摘した。

 室内環境汚染の原因については、◆建設ラッシュを受けて建物に合成材料が大量に使われるようになったこと、◆省エネ建築物がもてはやされることによって建物の密閉性が高まり、通気性が悪くなったこと、◆有害ガスを発する電気製品が多く使用されるようになったこと、◆空調システムの管理が徹底されていないこと――などを挙げた。

 中国環境科学学会・室内環境健康分会が11年7~9月に成都、重慶、武漢、杭州、南京、蘇州、上海の長江沿岸7都市で実施した室内空気調査では、トルエンの基準値超過が最も深刻で、杭州と南京の超過率は67%に達した。ホルムアルデヒドは南京が40%で最高。上海の基準値超過率はホルムアルデヒドが25%、ベンゼンが2%、芳香族炭化水素が34%、トルエンが38%だった。
《亜州IR株式会社》

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