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タイ政府、コメ買い取り価格引き下げを2週間で撤回

2013年7月3日(水) 03時00分(タイ時間)
【タイ】タイ政府は2日の閣議で、事実上のコメ買い取り制度であるコメ担保融資制度について、先月19日の閣議で決めた籾(もみ)の買い取り価格引き下げを撤回した。

 6月30日から一般的な品種の買い取り価格上限をこれまでの1トン1万5000バーツから1万2000バーツに引き下げるはずだったが、南部を除く地域では9月15日まで、南部では11月30日まで、1万5000バーツで据え置く。

 政府・与党の支持基盤である稲作農家の反発を受け、決定から2週間で引き下げを撤回した。ただ、1万5000バーツで買い取りを続けるのは財政面から困難で、次の収穫期で引き下げを図るとみられている。

 コメの担保融資制度は2011年8月に発足した現政権の目玉政策のひとつで、同年10月に導入された。今年6月12日までに、国際相場より数割高い価格で4047万トンを買い取り、費用は5887億バーツ(約1兆8000億円)に上った。購入したコメの販売額は計760億バーツにとどまり、巨額の損失が生じる見込みとなっている。また、タイ産米は価格上昇で輸出量が激減し、昨年、1981年以来初めて、コメ輸出世界一の座から転落した。

 この制度で積み上がった膨大なコメの在庫も政府の頭痛の種となっている。倉庫に放置されたコメに虫がわくなどの問題が生じたほか、ソーシャルメディアで「腐ったコメが横流しされ、スーパー、市場などで販売されている」といううわさが広がった。また、カンボジア、ミャンマーといった隣国から密輸したコメをタイ産米と偽ってタイ政府に買い取らせる詐欺も横行しているもようだ。
《newsclip》

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