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中国:資金ひっ迫、都市間鉄道の建設停滞

2013年7月11日(木) 04時25分(タイ時間)
【中国】中国工程院の王梦恕院士はこのほど開催された鉄道産業トップフォーラムに出席した際、地方の鉄道建設資金が極度にひっ迫している現状を明らかにした。

 「下半期に有効な解決策が見つからなければ、今年の鉄道建設は資金チェーンが断裂した2011年と同じ轍を踏むことになる」と警告した。5日付で経済参考報が伝えた。

 今年は年初に上海~南通(江蘇省)間や成都(四川省)~貴陽(貴州省)間などを結ぶ計38件の都市間鉄道の建設計画が定まったものの、これまでに着工した事業は1件もなく、既存鉄道の修復工事が進められている程度となっている。その主因はやはり資金不足。鉄道建設は最低でも3兆人民元(約48兆円)の資金が必要とされるが、地方政府は資金を確保できていない。王院士によると、旧鉄道部は以前に無担保で鉄道建設事業に資金を貸し付けていたが、現在は建設主体の法人が融資を得ようとしても、銀行から担保を要求される。また鉄道部が解体されて新設された「中国鉄路総公司」は事業利益を真っ先に考慮し、建設計画の認可に慎重という。

 旧鉄道部が昨年、都市間鉄道建設事業の主導権を地方政府に委譲したことも、建設が進まない要因となっている。鉄道部が都市間鉄道建設を主導していた際は、地方政府は土地提供を代価として事業に出資参画してうまみを吸えたが、事業の主導権を得ると、「建設するには資金をひねり出さなければならない」と考えるようになり、かえって冷静になった。現在はすでに着工されているほとんどの都市間鉄道の建設が停滞状態にある。

 鉄道建設は2000社以上の企業の生存や、600万人以上の就業に関わる重要なプロジェクトであり、事業を実行に移すための投融資改革が国と地方の最優先課題となっている。江西省は5月に「鉄道産業基金」を設立した。同基金は同省が計画する鉄道施設事業向けの資金需要を満たすことを前提に、市場化の原則に基づきさまざまな投資主体から資金を募り、募集した資金の運用を行う。募集額は150億人民元を計画し、初回として5月末に50億元を募集した。安徽省も同様の基金を設立済みだ。
《亜州IR株式会社》

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