RSS

中国:自動車産業、過度の合弁依存が「国有企業の怠惰」招く

2013年7月11日(木) 04時25分(タイ時間)
【中国】中国の自動車製造業は、長期にわたって外国メーカーとその技術に極端に依存してきた結果、世界最大の自動車市場に成長したにもかかわらず、中核技術に欠け、外資ブランドに市場を主導されるという結果を招いたとの専門家の見方を4日付の経済参考報が報じた。

 合弁体制への過度な依存が、「国有企業の怠惰、民間企業の生存難」という現象を招き、一部の国有メーカーがグローバルメーカーの「捕虜」と化し、中国自主ブランドメーカーを痛めつけるという事態すら生んだと論じている。

 中国の自動車生産・販売台数は2000年以降、年間20%以上の速いペースで増え、総数は200万台程度から2012年に1900万台を超えて4年連続で世界首位となった。業界関係者はこれについて、中国経済の高度成長や市場ポテンシャルの大きさに加え、国内企業と外国企業との合弁事業の推進政策が功を奏したとの認識を示している。

 中国自動車流通協会の賈新光常務理事は、中国の自動車製造業は立ち上がりが遅く、基盤が薄く、合弁事業から大きな恩恵を受けてきたものの、これに伴う2つの副作用も無視できないと指摘する。1つ目は海外の技術に過度に依存したことで自主開発力が削がれたこと、もう1つは外国ブランドが市場を席巻し、国内ブランドの生存状況が難しくなっていることだという。

 現在ではほぼすべてのグローバル自動車メーカーが中国に合弁会社を設立している。だがその合弁パートナーである中国企業は中核技術を全面的には掌握しておらず、ほとんどの利益が外資側に属している。中高級車を生産する合弁メーカーの中には、実質的には中国企業が外国企業の受託生産業者に化している事例も珍しくない。

 合弁メーカーは、かつては中級車に生産の主力を置いていたものの、近年は低価格車や高級車分野にも参入し始め、中国ブランドはもともと優位にあったローエンド市場で圧力を感じ始めている。さらにメルセデス・ベンツやBWMを代表とする海外の高級車ブランドは現地生産を通じた低コストを武器に中国の高級車市場で一段と勢力を拡大するようになった。

 中国の自動車関係者の間では自主ブランド車の育成が常に声高に叫ばれているものの、一部の国有メーカーが生産する自主ブランド車の多くは外資の協力パートナーが保有するシャーシやパワートレインの技術を採用しており、革新力に欠ける。

 専門家は、国有企業の中には、外資の技術やブランド力によって得た安定の上にあぐらをかき、独自の自主ブランドの育成を単なる「メンツ事業」や「ポイント稼ぎ事業」に変えてしまったところもあると指摘した上で、政府は自動車産業政策を見直し、国有企業と外国企業の「タッグ」をある程度緩めさせて、国有企業に生存の圧力を感じさせ、市場環境を民間メーカーに対してより公平化すべきとの考えを語った。
《亜州IR株式会社》

注目ニュース

【中国】自動車メーカー中国最大手の上海汽車集団(600104/SH)は3日、今年1―6月の営業実績を発表し、新車販売台数が前年同期比15.3%増の257万3500台に上ったことを明らかにした。内訳は上海VWで23.2%増の78万430...



新着PR情報