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中国:北京の「高学歴ワーキングプア」、最大の懸念は住居

2013年7月12日(金) 01時59分(タイ時間)
【中国】高学歴でありながら満足な職に就けない北京の若者「蟻族」の約60%が低所得者向けの公的賃貸住宅「廉租房」への入居を希望していることが最新の調査で分かった。9日付北京晩報が伝えた。

 同調査結果は社会学院文献出版社がこのほど出版した「中国青年発展報告(2013)」の中で明らかになった。中国では集団で暮らす「高学歴ワーキングプア」のことを、知能が高く、群棲する蟻になぞらえて「蟻族」と呼んでいる。蟻族の多くは親の期待を一身に受けて上京、大学に進学した農村出身者だ。今回の調査対象となった蟻族は河北省と天津市の出身者が合計3割を超え、政府に求める支援として上げられた内容は、住宅政策が32.9%、平等な就業機会が28.3%、平等な戸籍政策が19.0%の順で多かった。住宅政策では、58.7%の回答者が「廉租房」の提供を希望し、蟻族にとって最も切実な需要であることが示された。

 また、61.2%の蟻族が「今後北京を離れる」と回答し、うち67.4%が地方の2~3線都市への移住を検討していると答えた。

 同調査ではほか、北京の蟻族の規模が年々拡大し、学歴がさらに上がっていることが判明。彼らが「群棲」する場所に変化がみられることも明らかになった。2010年以前の蟻族の群居地は朝陽区の十八里や昌平区の回龍観など都市部と農村部の境界地域に集中していたが、北京市が重点村の改革に着手した同年以降は、これらの場所で蟻族が次第に減っていった。現在は大学周辺のアパートで大学生とルームシェアしたり、流動人口が集まる居住エリアに住む蟻族が増えている。
《亜州IR株式会社》

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