RSS

中国:地方財政にひっ迫の兆し、上半期は中西部中心に収入の伸び鈍化

2013年8月12日(月) 00時46分(タイ時間)
【中国】地方財政がひっ迫しつつあるようだ。各省・自治区・直轄市による上半期の財政収入状況の発表が始まるなか、中西部を中心に地方財政収入の伸びが軒並み鈍化している現状が明らかになりつつある。

 その原因は◆経済成長の鈍化に伴う税収入の伸び悩み、◆営業税を増値税に変える税制改革の試行、◆地方財政を支援するための中央政府からの財政移転の圧縮――など。その一方で財政支出は増加している。地方債の償還期限が今後集中することも考慮すれば、地方財政の収支矛盾は今後、一段と拡大すると予想されている。毎日経済新聞が7日付で伝えた。 

 各省が発表した上半期の財政収入をみると、広東省、浙江省など“土地財政”に依存する東部が安定成長したものの、中西部はいずれも伸びが鈍化した。貴州省、湖南省、江西省の3エリアで前年同期比の伸び率が、それぞれ18.5%、16.2%、19.0%に大きく鈍化している(前年同期:それぞれ36.36%、29.1%、32.3%)。なお、鉱物資源開発を主な財源とする地方政府は、財政収入のひっ迫がより顕著。産炭地として有名な陝西省は前年同期比で12.62%の伸びとなり、第1四半期の伸びに比べて3.86ポイント下降した。

 一方、地方の財政支出は増加。中でも民生向け(福祉など)の支出が拡大を続けている。青海省では今年上半期の民生向け財政支出が前年同期比で21.8%増の356億人民元に達した。地方政府が大量に発行した地方債の償還が集中していることも原因の一つ。国家審計署の統計によれば、現在発行されている地方債の約53%が今年中に償還期限を迎える。地方政府の多くは、償還資金を調達するために地方債を新たに発行せざるを得ない状況にあるという。

 財政部が先ごろ発表した統計によると、今年上半期は中央財政収入が前年同期比1.5%増の3兆2311億人民元、地方財政収入が同13.5%増の3兆6280億人民元だった。地方財政収入の伸びは前年同期に比べて0.9ポイント下降している。中央財政収入の伸びが小幅にとどまるなか、中央政府による地方政府向け財政移転も減少した。
《亜州IR株式会社》

特集



新着PR情報