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中国南部で高温・干ばつ被害広がる、10年連続穀物増産に不透明感

2013年8月15日(木) 02時52分(タイ時間)
【中国】中国南部で続く高温・少雨が干ばつ被害を急ピッチに拡大させつつある。重慶の中・南部、貴州の中・北部、湖南の西・南部、浙江の北部などの農地では、すでに軽度から中程度の被害が発生している。

 中国の穀物生産量は、2012年まで9年連続で過去最多を更新した。ただ、この記録を10年に延ばせるか否かは「天候異変との戦い」となりそうだ。経済参考報が伝えた。

 高温を記録しているエリアでは、今夏の降水量が例年との比較で53%も減少した。長江上流に位置する江西省のハ陽湖(中国最大の淡水湖)では、7月の湖水面積が前年同月比で25%縮小。2番目に大きい湖南省北東部の洞庭湖も、面積が34%減った。

 貴州、湖南では今夏の平均気温が1951年以来の最高を記録する一方、降水量は同年以来の最小。湖南省では1815万ムー(約121万ヘクタール)にわたって農作物が干ばつ被害を受けた。うち356万ムー(約23万ヘクタール)は収穫が絶望視されている。

 中国南部を襲う高温、干ばつが現地農業の今年の収穫に不安をもたらすなか、内外の商品マーケットでは、中国の農作物輸入動向に投機筋が目を向ける可能性がある。中国の農作物輸入が増える近年は、中国の天候が内外相場の思惑材料となるケースも目立ってきた。たとえば2011年初旬、冬小麦生産の盛んな山東、河北など中国北部8省で少雨が続いた際は、これが内外市場の投機材料として囃され、米国市場の小麦先物は2年6カ月ぶりの高値を更新した。また、2012年8月は中国東北部のトウモロコシ生産エリアで害虫が大量発生。大連商品取引所でトウモロコシ先物が急伸し、建玉数が大幅に増えた例がみられた。
《亜州IR株式会社》

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