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中国:沿海省で「ゴミ密輸」頻発、暴利稼ぐ利益チェーン形成

2013年9月4日(水) 01時59分(タイ時間)
【中国】広東省、広西チワン族自治区、江蘇省など中国沿海部で「ゴミの密輸入」が後を絶たない。

 税関職員によると、密輸後に分別・販売されるこれら廃棄物の価格は、海外での買取価格の10倍から数十倍に跳ね上がる。内外業者の結託、明確な分業、多様な手段を特徴とした犯罪性の高い利益チェーンが水面下に形成され、国外の供給業者、仲介業者、国内の輸入業者の3者がそれぞれ利益を得ている状態という。経済参考報が2日付で伝えた。

 密輸されるゴミは、中国政府が輸入を禁止している固体廃棄物。鉱さい、廃タイヤ、廃電池、電子ゴミなどの産業廃棄物や、古着、生活ゴミ、医療ゴミ、有害廃棄物などで、中国では「洋ゴミ」と呼ばれている。生態環境や人体などに深刻な危害を及ぼすため、「中国は世界の『ゴミ捨て場』にならないよう警戒すべきだ」と専門家は警鐘を鳴らす。

 広西チワン族自治区の国境で密輸を取り締まる税関職員によると、洋ゴミは欧州、米国、日本などが主な輸入先。これらの国はゴミ処理に対する要求が厳しく、処理コストも高い。海外企業は自国政府からゴミ処理補助金を受け取りながらも、仲介業者を通じてゴミを違法に輸送し、中国の買取業者に転売しているという。

 中国の輸入業者は多くが貿易会社だ。港の近くに簡易なゴミ分別施設を建て、洋ゴミを分別・販売して暴利を得ている。このほど摘発された貿易会社(安徽省合肥市)の担当者は警察の取り調べに対し、「オランダから輸入した洋ゴミ763トンの買付額はトン当たり1000~1100元(約1万6100円~1万7710円)。これを分別・リサイクルして中国で販売する際の価格は、古紙で2000人民元、牛乳瓶やペットボトルで7000人民元、アルミ缶で4000人民元に上った」と供述した。

 こうした違法輸入業者が「荒稼ぎ」を繰り返す背景には、ゴミの分別にかかる人件費の安さなどがある。中国国内の分別コストは国外の10分の1程度に過ぎない。欧州の分別スタッフは月給2000ユーロ(約26万円)で労働時間が週40時間となっているのに対し、中国では月給がわずか2000人民元(約3万2000円)にとどまっている。しかも毎週60~70時間働かされる過酷な労働条件にあるという。
《亜州IR株式会社》

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