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中国:韓国SKハイニックスの無錫DRAM工場、火災被害は想定以上か

2013年9月11日(水) 06時59分(タイ時間)
【中国】韓国SKハイニックス傘下の無錫工場(江蘇省無錫市新区)で発生した火災に関して、その影響は当初の想定以上に広がりそうだ。

 工場を運営する海力士-意法(中国)公司は、「火災によるダメージは軽微にとどまるはず」とコメントしているものの、業界関係者の間では、生産ラインが元の状態に復旧するまで9~12カ月を要するとの見方もあるという。中時電子報が10日付で伝えた。

 火災の起きた無錫工場(Fab2)は、合計4本の生産ラインを擁する。うち2本は深刻な被害で廃棄を待つ状況。残り2本に関しても、送風パイプでつながっているため、煤塵が入り込んだ可能性が高い。クリーンルームを再建する必要に迫られた場合、影響は長期に及ぶ見込みだ。その間、最大で世界のDRAM供給量は1割減少し、需給バランスの均衡が崩れる恐れもある。市場関係者の試算によると、SKハイニックスの無錫Fab2は、これまで世界DRAM生産能力の12~13%を支えていたという。

 無錫Fab2は4日午後3時ごろに出火。濃煙がたち上るなか、全従業員が速やかに避難し、DRAM生産を一時停止した。今週に入って100人を超える調査員が工場内に立ち入り検査し、被害状況の確認、使用可能設備の運び出し作業に追われている。
 需給ひっ迫の懸念が強まるなか、世界のパソコン大手5社は先週末、DRAMモジュールメーカーとそれぞれ接触。買付量の引き上げ意向を伝えたとされる。

 製品市況の低迷が長期化するなか、すでにDRAM市場では、市場の寡占が進んでいる。韓国のサムスン電子は他社を圧倒する世界首位を確保。これに韓国のSKハイニックス、経営破たんしたエルピーダメモリを買収した米マイクロンテクノロジーが続く。今回の火災を受けて、サムスン電子とマイクロンはスポット市場向けの価格提示を停止したとされる。
《亜州IR株式会社》

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【中国】韓国SKハイニックスの無錫工場(江蘇省無錫市新区)が4日午後3時ごろ、大規模な火災に見舞われた。工場は同社中国法人の海力士-意法(中国)公司が運営している。

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