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天然ゴム農家とタイ政府の攻防続く バンコクでデモも

2013年9月16日(月) 12時01分(タイ時間)
放火された乗用車の画像
放火された乗用車
写真提供、タイ警察
農家との衝突でけがをした警官の画像
農家との衝突でけがをした警官
写真提供、タイ警察
農家との衝突でけがをした警官の画像
農家との衝突でけがをした警官
写真提供、タイ警察
【タイ】8月下旬から9月上旬にかけ、タイ南部の天然ゴム農家が、天然ゴムを市価より高く買い取るよう政府に要求して、道路、線路を封鎖し、強制排除を図った警察と衝突した。

 天然ゴム農家は価格の値下がりに不満を強め、天然ゴムのアンスモークドシート(USS)を市価の1キログラム70バーツ台を上回る100バーツで買い取るよう政府に要求。南部ナコンシータマラート県で8月23日に道路封鎖、同26日にタイ国鉄南部線の線路封鎖を開始した。警察は23日、道路を封鎖した農家の強制排除を試みたが、双方にけが人が出て失敗に終わった。天然ゴム農家はその後、南部トラン県、パタルン県などでも道路を封鎖した。

 農家は政府との交渉を続け、9月5日、ナコンシータマラートで道路と線路の封鎖を解除した。タイ国鉄によると、11日間の線路封鎖で旅客列車160本、貨物列車16本が運休し、チケット代の返却による損失は4000万バーツ以上に上った。

 一方、南部プラジュアブキリカン県では9月5日、新たに道路封鎖を開始した農家約100人と警官隊が衝突。農家側は化学物質が入ったビン、火をつけたタイヤチューブ、爆竹などを投げつけ、警官23人が負傷し、このうち1人が重傷を負った。また、報道関係者の車2台が放火され、炎上した。

 政府は天然ゴムの買い取りに応じない姿勢を崩さなかったが、9月10日の閣議で、天然ゴム農家に対し、農地1600平方メートルあたり2520バーツの補助金を、1世帯当たり最大4万平方メートル分まで支給する支援策を発表。農家の収入はUSS1キログラム当たり90バーツ程度になることから、農家の一部はこの条件を受け入れた。ただ、あくまで買い取りを求める農家も多く、バンコクの国会議事堂と首相府で抗議活動を行う計画も浮上している。

 タイの天然ゴム農家は約99万人、農地面積は約1・4万平方キロメートルで、政府が提示した支援策の予算は212億バーツに上る。
《newsclip》


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