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中国国営CCTVの「愛国」番組に物議、「都合の良い世論アピール」

2013年10月10日(木) 02時00分(タイ時間)
【中国】建国を祝う「国慶節」に絡む連休期間中に国営テレビの中央電視台(CCTV)が報道した「愛国」をテーマとする特集番組が、中国の各界で議論を呼んでいる。

 番組では一般市民2000人をインタビューして「愛国とは何か」と質問。その答えた内容を紹介している。米政府系の自由亜州電台(ラジオ自由アジア)が伝えた。

 番組では、「愛国と言われると八国連合軍(義和団に対抗し、排外運動を鎮圧するために組織されたドイツ、日本、ロシアなど8カ国連合軍)を思い出す。しかし今や中国は強大になった。侵略者さえ来るのを恐れるようになった」と北京・円明園で涙を流しながら語る女性旅行客を紹介。このほか「愛国と言えば“日本製品ボイコット”と“国産車を買う“というフレーズを思い出す」といった回答や、「おばあちゃんが道を渡るのを助けること」と答えるほほえましい小学生が取り上げられた。

 だが、一部からは、「政府系メディアによるこうした“愛国番組”は、自身に有利な世論を導くために宣伝当局によって綿密に練られた策略だ」と糾弾する声も上がっている。インタビューしたすべての人の回答を紹介していないため。中国のブロガーの間で絶大な影響力を持つ民間企業家の任志強氏は、「取材を受けたものの、自分の回答が紹介されなかった」と自身のミニブログで明らかにした。彼は「愛国」の定義について、「この国の人民がより良い生活を手にし、より多くの権利と自由を享受できるように、政府の一切の過ちを全力で批判すること」と回答。「愛国の深さをどのように証明するか」との質問には、「批判をすればするほど愛は深くなる。政府の権力乱用をそのままにすることが最も国を愛さいない行為だ」と答えたとブログに綴った。さらに取材前、「私の回答はどうせ番組で放映されないだろう」とけん制したところ、記者は「放映します」と言い切ったという。
《亜州IR株式会社》

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