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中国:陝西省西安の学生約1000人、富士康工場に駆り出される

2013年10月11日(金) 01時25分(タイ時間)
【中国】陝西省西安市の大学生約1000人が強制的に、富士康科技集団(フォックスコン)の煙台工場に送り出されている――と報じられた。

 西安工業大学北方信息工程学院(西安市ハ橋区洪慶工業園)の学生らは、「現場実習」という名目で生産ラインに配置される。大学側が「必修科目」に指定しているため、参加しなければ卒業資格が得られないという。京華時報などが10日付で伝えた。

 人材難が各地で深刻化するなか、工場の人手不足を補う目的がある。北方信息工程学院の学生はゲーム機「プレイステーション4(PS4)」の生産ラインに配属された。業務開始は7時半で間に昼食(30分)をとって16時半まで勤務。午前と午後に10分ずつ休憩時間があるものの、残業すれば19時半まで1日約11時間態勢で働かされる。業務内容は極めて単純で1日中、シール貼りをやらされていた。別の学生は、PS4の箱詰め作業を手伝わされていたという。

 途中で辞めたくなって学校側に連絡したものの、「契約期間は10月10日までと明記されている。中途で放棄すれば技能ポイント『6点』を失うことになるが、それでもいいのか」と反問された。そのとき、「正社員でさえ定着せず辞めていくのに、学生の自分達に仕事が続けられるだろうか」と感じたという。人件費の高騰が進行するなか、中国本土でも「労働集約産業」の事業モデルが曲がり角に来たともいえそうだ。

 同社グループは過去にも、年少者を働かせていた。EMS世界最大手グループの富士康は2012年10月、16歳未満の作業者を違法に雇用していた事実を認めたうえで謝罪。生徒・学生たちに個別に陳謝した。山東省の煙台市政府は同年9月以降、職業訓練学校、大学、専門学校に通達し、学生をフォックスの煙台工場に動員するよう指示。「実習生」の名目で任天堂ゲーム機「Wii U」の生産ラインなどに投入させたとされる。最も大きな学校では、最大で3000人を超える生徒・学生を派遣した。年齢は最年少で14歳。煙台工場は、学生に月額約1000人民元の賃金を与え、派遣元の学校に実習生1人当たり月額100人民元の報奨金を支給していたとされる。

 生徒・学生に対して、派遣元の学校は「実習に参加しなければ学業成績を認めない。卒業証書を渡すこともできない」と脅迫。半ば強制的に就労させていたとされる。地元の煙台市では、人手不足で公務員もフォックス工場の生産ラインに駆り出されていたようだ。

 富士康グループの中国労働者数は120万人に上る。うち2.7%は「実習生」。通常3~6カ月の期間、工場で働かせている。
《亜州IR株式会社》

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