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中国:上海FTZにペーパーカンパニーの登記殺到

2013年10月22日(火) 00時01分(タイ時間)
【中国】上海市内で9月29日に発足した中国初の自由貿易試験区、「上海自由貿易試験区(上海FTZ)」にペーパーカンパニーの設立登記が殺到しているもようだ。

 今月8日の申請受付スタート以来、1日当たり550~600社のペースで登記が申請されている。関係者は「どの程度がペーパーカンパニーかは不明」とするものの、相当数が投機目的だとする見方を示している。中国広播網が18日付で伝えた。

 上海市民の周さんは、夫と2人で自由貿易区に会社2社を登記した。いずれも実際の営業場所がないペーパーカンパニーだ。10平方メートルに満たない登記場所の賃貸料は年間2万人民元。将来的に登記場所がなくなり、賃貸料が上昇するのを待って会社を売却する計画という。周さんの回りでも、同様に会社登記をした人は少なくない。

 外高橋保税区の自由貿易区総合案内所前には、貿易区での会社登記のため、9時の営業開始前に100人近くの人が並ぶ。会社登記の代理会社は、「賃料はすでに上昇しており、将来的には賃貸料が跳ね上がる可能性が高い。登記は早いほうがいい」と話す。

 自由貿易区管理委員会の関係者は、「ピークを過ぎれば登記数も減るはず。将来的には、撤退する会社が出てくる可能性もある」と指摘。自由貿易区は、外高橋のほかに浦東国際空港総合保税区、洋山保税港区もあり、「どんなに登記しても登記場所がなくなることはない」と断言した。

 同関係者によると、現在ペーパーカンパニーを登記している事業体のほとんどは大企業。貿易区全体の賃料が急騰すると入居企業の募集にマイナス影響が生じると警戒し、賃料を安易に上げるようなことはしないとみられる。また、ペーパーカンパニーが多く設立されることで賃料が上昇すれば、政府が何らかの措置をとると懸念されるという。こうした事例を列挙したうえで、投機目的の無計画な投資に警鐘を鳴らした。
 上海FTZの総面積は28.78平方キロ。4地域(上海外高橋保税区、外高橋保税物流園区、洋山港保税区、浦東機場総合保税区)の税関特殊監督区が管轄する。
《亜州IR株式会社》

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