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中国:「長江の生態系は崩壊」と専門家、水力発電所の乱立などで

2013年10月22日(火) 00時01分(タイ時間)
【中国】農業部の長江流域漁業資源管理委員会・事務室はこのほど、2013年版の長江上流科学考査報告を発表したうえで、「長江上流の漁業資源は著しく衰退している」と警告した。

 一部の希少価値品種は絶滅の危機に瀕しているという。「長江の生態系はすでに崩壊した」との見解を示す専門家らもいる。長城網が21日付で伝えた。

 長江流域水資源保護局の前局長で長江経済技術学会秘書長(事務局長)を務める翁立達氏などの専門家は、「長江に生息する水生生物の種類と数量の減少は、水域環境の汚染や過度な漁獲などが要因であると同時に、流域で進められる無計画な水力発電施設開発が重要な原因」と指摘する。長江流域総合利用計画報告(1990年修正版)によると、長江の宜浜から重慶区間では、総容量81億立方メートルの水力発電施設の建設が計画されている。長江支流の金沙江区間でも、中・下流域で水力発電所12カ所の建設が計画中。総容量は三峡ダム3個分の5858万キロワットに上る。

 中国科学院水生所などの科学研究機関による長期観測データによれば、長江に生息する「4大魚」(アオウオ、ソウギョ、レンギョ、ハクレン)の稚魚出生量は1950年代の約300億尾から現在は1億尾足らずに急減した。ジギョ(ニシン科シャッド亜科の回遊魚で、中国周辺の固有種)資源の激減も注目されている。1968~1977年までの10年間で、長江のジギョ漁獲量は年平均で49万2000キログラムに達した。だが1984年から急激に減少し、1986年の漁獲量は1万2000キログラムに落ち込んだ。江西、湖北、重慶など長江沿岸の漁師らは、「今はジギョがほとんど捕れない」と語っている。このほか中国の国家1、2級の野生保護動物に指定されているカラチョウザメ、シナヘラチョウザメ、スナメリなどの生息数も年々減少傾向にあると警鐘を鳴らす。
《亜州IR株式会社》

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