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中国:「広いマイホーム」の夢実現 河北省から北京に通う長距離通勤族

2013年10月23日(水) 00時20分(タイ時間)
【中国】北京市で働く若いホワイトカラー層の間で、市外の河北省に“憧れのマイホーム”を購入し、毎日70キロの距離を往復する長距離通勤族が増えている。

 北京市の住宅相場が上がり続けるなか、どうせ同じ資金を出すなら、通勤時間を犠牲にしてでもより広い家に住みたい――という願望が彼らを支えている動機。だが毎日の通勤苦に耐えられず、親や子供をマイホームに住まわせ、自分らは週末だけ家に帰るとうい選択肢を採らざるを得ない現状もあるようだ。北京青年報が22日付で伝えた。

 北京市中関村のポータルサイト運営会社に勤務する張希元さんもその1人。年収は20万人民元。住宅ローンに縛られる生活を嫌がる彼には以前、マイホーム購入の夢もなく、知人と北京市内の狭い借家をルームシェアしていた。だが、唯一の肉親である河北省石家庄に暮らす母親が病気を患ったことを機に、母親との同居を決定。家を探し始めた。職場近くのアパートは良い物件なら1平方メートル当たり7万人民元、80年代の古い物件でも5万人民元と高い。そのため物色場所を徐々に郊外へと移していったが、それでも価格は予算外。そんな折、信号機に貼られた不動産広告が目に入った。河北省香河にあるメゾネット式の3階戸建て住宅で、その総面積は230平米の広さ。北京市の東三環路から車で40分ほどの距離だ。価格は200万人民元(約3200万円)。同じ金額で北京市で家を買おうとすれば、郊外の昌平区でようやく2DK物件を買える程度という。迷った挙句、張さんは購入を決定。交際中の彼女と自分の手持ち資金に、母親の貯金を合わせて80万人民元を用意した。さらに「彼女の名義で不動産を購入する」という約束で、彼女の両親から20万人民元の支援を受けた。残り100万人民元は、親戚などから借用し、なんとか工面。現金で物件を購入した。「住宅ローンの利息返済に縛られることなく、マイホームを手に入れることができた」と喜ぶ張さん。親戚への借金は5年ほどで返せると試算している。だがそれでも毎日の通勤苦は免れられない。これまで借りていた北京の借家も、そのまま契約し続ける状態だ。

 河北省の家から職場へは車で通勤。高速代やガソリン代などを合わせた通勤コストは毎月2700人民元で、「受け入れられる範囲内」という。ただ、道路渋滞が彼を辟易させる。北京市の五環路までは30分で着くが、そこからが特にひどく、会社に到着するまでにさらに1時間以上かかるため。張さんと彼女は次第に北京のアパートに帰る日が増えた。母親だけを河北省の家に住まわせ、自分らは2~3日に1度だけ帰るようになり、そのうち週末のみ家に帰るようになったという。「今後は北京市郊外の企業に転職することを考えている」と張さんは語った。

 張さんが購入した戸建て住宅の周辺エリアは、平日は若い人がおらず、お年寄りや家政婦が子供の面倒を見ている家庭が多い。このためこの一帯は、週末になると一家団欒を楽しむ家族で大いににぎわうという。
《亜州IR株式会社》

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