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中国:無謀投資のツケ、長者番付常連の山東省富豪が資金難に

2013年10月26日(土) 16時38分(タイ時間)
【中国】中国版フォーブスとも言われる長者番付「胡潤百富」の常連である山東省の富豪・朱王国氏が、深刻な資金繰り難に陥っている事実が分かった。

 10月初旬の国慶節連休明けに、60億人民元(約950億円)を超える巨額負債を抱えている事実が明るみになっている。自身が経営する山東長星集団を通じて行った無謀な投資のツケが回ったもよう。山東長星集団は経営破たんの危機に瀕しているとされる。華夏時報などが25日付で伝えた。

 山東長星集団は当初、製紙を本業としていた。だが、オーナーの朱氏は5年前の08年に55億人民元を投じて風力発電業界に参入することを決定。「今後5~10年で容量5万キロワット規模の風力発電施設を世界範囲で100カ所建設する。総投資額は500億人民元を予定する」と豪語していた。だがこの壮大な計画については、「総資産10億人民元の民営企業にとって無謀すぎる」と外界からは疑問視する声が当時からあったという。

 専門家は朱氏の敗因について、「資本市場でまず、地位を固めるべきだった。つまり上場を成功させるべきだった」と指摘する。実際、山東長星集団にはIPO計画があった。だが傘下の上場製紙会社が粉飾決算の容疑で2010年に売買停止されたことに伴って、この計画も棚上げされている。

 それでも朱氏は風力発電向け投資の夢を諦めなかった。グループ会社の名義で調達した銀行融資を同事業へ振り向けるなど、資金調達に奔走していたとされる。本体の山東長星集団だけでも中国工商銀行(1398/HK)、中国農業銀行(1288/HK)、交通銀行(3328/HK)など十数行から総額60億元人民元の融資を受けた。だが返済期限を過ぎてもこれらの債務を返すことができず、すでに破産手続きに入っている。
《亜州IR株式会社》


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